人気同人ゲーム『東方Project』の公認ゲーム『東方ダンマクカグラ』“東方Projectらしい音楽”を若年層が支持

株式会社ゲームエイジ総研のプレスリリース

2021年8月4日に配信が開始された『東方ダンマクカグラ』は同人サークル上海アリス幻樂団が手掛けた『東方Project』の公認二次創作ゲームです。『東方Project』は、弾幕系シューティングゲームを中心に25年以上愛されてきたIPですが、その独特な世界観や、魅力的なキャラクター、ゲーム音楽など様々な要素が評価され高い人気を維持しています。
本作『東方ダンマクカグラ』はジャンルとしてはリズムアクションゲームですが、弾幕系シューティングゲームのようなギミックもあり、他のリズムゲームとの差別化が見られます。
今回はリズムアクションゲーム『東方ダンマクカグラ』のユーザーを、iGageのデータから見ていきたいと思います。

株式会社ゲームエイジ総研(代表取締役社長:光井誠一)は、国内唯一の「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行っています。ゲーム市場規模をまとめた定期刊行レポートとして「Monthly Game Trend Radar(マンスリー・ゲームトレンドレーダー)」の発刊、プラットフォーム別のアクティブユーザー数や、ネットワークサービスでのゲームに関する情報取得などのデータも収集しております。また弊社が運用しているマーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」では約240万名のスマートデバイスアクティブログを自動取得しており、動向やトレンドなども観測しております。

2021年8月4日に配信が開始された『東方ダンマクカグラ』は同人サークル上海アリス幻樂団が手掛けた『東方Project』の公認二次創作ゲームです。『東方Project』は、弾幕系シューティングゲームを中心に25年以上愛されてきたIPですが、その独特な世界観や、魅力的なキャラクター、ゲーム音楽など様々な要素が評価され高い人気を維持しています。

本作『東方ダンマクカグラ』はジャンルとしてはリズムアクションゲームですが、弾幕系シューティングゲームのようなギミックもあり、他のリズムゲームとの差別化が見られます。

今回はリズムアクションゲーム『東方ダンマクカグラ』のユーザーを、iGageのデータから見ていきたいと思います。

iGageの詳細はこちら:https://www.gameage.jp/igage/
 

■リリース日から高い水準でアクティブユーザー数を維持
初めに、アクティブユーザーの推移を見てみます。リリース日である8月4日に39.1万人のユーザーを獲得した後、8月10日の46.8万人をピークに緩やかに減少しているものの、高い水準でアクティブユーザー数を維持しています。リリース日からの平均デイリーアクティブユーザー数は43.2万人と40万人の大台を超えています。【グラフ①】
 

■若年層のユーザーが多く、10代が48%を占める
次にユーザー構成を見ていきます。最も多いのが10代男性の32.7%で全体の3割以上を占めており、それに20代男性の25.2%、10代女性の15.3%が続きます。男女10代合計の割合は48.0%と半数近くを占めており、20代を合わせると、84.6%と、全体の8割を超えていることがわかります。【グラフ②】

『東方Project』自体は25年以上の歴史を持つコンテンツですが、『東方ダンマクカグラ』のユーザーは非常に若い世代であることがわかります。このように、『東方Project』を原点とするファンユーザーが、世代交代や継承、ジャンルの拡大などを経て、25年以上の長きにわたり支持されていることがこのIPの強みと言えるでしょう。

■平均プレイ時間は60分未満が約7割

次に1日の平均プレイ時間を見ていきます。新作のアプリであるということもあり、1日の平均プレイ時間は56.3分/日と、他のリズムゲームと比べ長くなっていますが、最も多いのは20分未満の34.8%で、20分以上60分未満の33.0%が続きます。【グラフ③】

 

60分未満のユーザーが全体の約7割(67.8%)を占めていますが、これは1プレイ数分で終わるリズムゲームの特徴といえるでしょう。一方で1時間以上プレイしているユーザーも3割以上存在することから、1曲をフルコンボするまで時間をかけてプレイするユーザーの存在も窺えます。

■並行して遊ばれているものの多くは若年層に人気のあるメジャータイトル
続いて『東方ダンマクカグラ』のプレイユーザーが他にどんなゲームを遊んでいるのかを見ていきます。最もプレイされているゲームアプリは、『ウマ娘 プリティーダービー』の29.4%で、約3割のユーザーが並行してプレイしていることがわかります。2位は同じリズムゲームジャンルである『プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat.初音ミク』が24.7%。続いて『Fate/Grand Order』(21.5%)、『モンスターストライク』(18.1%)、『パズル&ドラゴンズ』(17.4%)が上位を占めています。【表①】
同じ『東方Project』の公認二次創作ゲームである『東方LostWord』は上位には入っておらず、若年層に人気の高いメジャータイトルが並行して遊ばれているようです。

■“東方Projectの音楽”という魅力を活かした『東方ダンマクカグラ』
最後に『東方ダンマクカグラ』のプレイ経験者に、『東方Project』のどのようなコンテンツに触れたことがあるのか、また『東方ダンマクカグラ』の魅力についてアンケート調査を行いました。

『東方Project』で触れたことのあるコンテンツで最も多かったのは「音楽」で51.0%と半数以上を占めています。また、「公式ゲーム作品」が36.7%、「東方ダンマクカグラ以外の公認ゲーム・二次創作ゲーム」が34.7%という回答でした。【グラフ④】本作がリズムゲームであるため、「音楽」の回答がやや多くなっていると考えられますが、『東方Project』の人気の大きな要因を「音楽」が担っているのは間違いないでしょう。

『東方ダンマクカグラ』の魅力については、「リズムゲームの難易度が程よく、東方Projectならではの弾幕要素もあり、キャラクターたちが可愛いこと」(女性/21歳)など『東方Project』らしさが魅力だと感じているコメントや、「東方アレンジ曲で音ゲーができる」(女性/34歳)、「人気アレンジ曲が多数あること」(男性/19歳)など、楽曲の魅力についてコメントするユーザーが見られました。

『東方Project』の音楽は、「東方アレンジ曲」というゲーム内BGMを使った楽曲が非常に人気となっていますが、楽曲のジャンルは壮大なオーケストラからアニメ風の音楽まで多岐にわたっています。『東方ダンマクカグラ』にはこのバラエティに富んだ楽曲が数多く収録されており、アレンジ曲の多様性によって幅広い若年層から支持を得られていることが、多くのユーザー獲得につながっているのでしょう。今後も『東方Project』の“音楽”という魅力を最大限活かしたリズムゲームとして、その強みを活かし多くのユーザーを獲得し続けていくでしょう。
 

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