株式会社ネクソンのプレスリリース
バーチャルワールドの制作及び運用を行う株式会社ネクソン(本社:東京都港区、代表取締役社長:Owen Mahoney/オーウェン・マホニー、東証:3659、以下 ネクソン)は、数々の受賞歴を持つ映画監督Anthony Russo(アンソニー・ルッソ)、Joe Russo(ジョー・ルッソ)及びプロデューサーのMike Larocca(マイク・ラロッカ)が設立したアーティスト主導の独立系エンターテインメント制作会社AGBO(本社:アメリカ合衆国ロサンゼルス、CEO:Jason Bergsman/ジェーソン・バークマン)に4億ドルの戦略的マイノリティ投資を行ったことをお知らせ致します。
今般の投資は、映画・テレビ分野におけるネクソンの既存及び新規IPのグローバル展開を促進するとともに、当社のゲーム及びバーチャルワールド開発・運用経験を通して、AGBOによる世界中で魅力のある裾野が広いエンターテインメント領域の制作及びIP保有をサポートすることを目的としています。また、AGBOから要望がある場合は、2022年上半期に最大1億ドルを追加投資する予定です。本取引は、エンターテインメント業界のベテラン、Nick van Dyk(ニック・ヴァン・ダイク)が率いるNexon Film & Television部門が主導しました。
AGBOの共同設立者及びエグゼクティブ・チェアマンであるアンソニー・ルッソ及びジョー・ルッソは次のように述べています。
「AGBO は、志がとても高いクリエイターによって運営されています。ネクソンとの協業は、エンターテインメント分野にとって重要なターニングポイントであり、グローバルで映画制作とゲームの融合を促進させて参ります。また、両社のコラボレーションはストーリーテリングの未来に対する我々の共通のビジョンに基づいており、両社の独自の能力を活用して参ります。」
当社の代表取締役社長であるオーウェン・マホニーは、次のように述べています。
「複数の市場において大ヒットタイトルを数十年に渡り創造・維持する能力は、ネクソンのDNAに深く刻み込まれています。また、両社は様々なプラットフォームと市場において魅力的なコンテンツを提供することで、世界中の視聴者やプレイヤーを感動・興奮させるという共通したビジョンがあります。」
Nexon Film & Television部門責任者及び最高戦略責任者であるのニック・ヴァン・ダイクは、次のように述べています。
「映画とテレビを活用することにより、ゲームタイトルのエンゲージメントが向上し、より長きに渡りサービスを継続できるようになります。ネクソンは、映画・テレビ分野におけるIPの最高のクリエイターであり先駆者であるAGBOと協業して参ります。彼らと共にゲーム、映画、テレビ、商品化など横断的に広がるコンテンツをゼロから制作できることを嬉しく思います。」
AGBOのCEOであるジェーソン・バーグスマンは、次のように述べています。
「本日の発表は、エンターテインメントシリーズを活用・育成するというAGBOのコア戦略を強化し促進するものです。リニア(一方向)とインタラクティブ(双方向)の両面でストーリーを展開することで、世界中の視聴者及びプレイヤーを魅了して参ります。また、本投資により、クリエイター主導の独立系エンターテインメント企業としてイノベーションを起こし、成長するにあたって必要となる新たな資源を確保することができます。ネクソンは、最高クラスのゲーム開発・運営力を有し、グローバルに展開しています。また、同社はバーチャルワールド創造の先駆者であり、AGBOが事業を拡大するにあたって理想的な戦略的パートナーです。」
今般の投資により、ネクソンはAGBOの株式を少なくとも38%保有することになり、株主としてはAGBOの経営陣等の合計に次ぐ筆頭株主となります。また、本取引におけるネクソンの中心メンバーである、ニック・ヴァン・ダイク及びNexon Film & Television部門のシニア・バイスプレジデントであるTim Connors(ティム・コナーズ)は、AGBOの取締役に就任致しました。AGBOのルッソ兄弟及びCEOであるジェイソン・バーグスマンと共に、同社の取締役会に参加する予定です。また、今般の投資において、AGBOの企業価値を約11億ドルと見積もっています。
AGBOは、次世代のストーリーテリングを革新し、進化させるために2017年に設立されました。壮大なエンターテインメントの世界を創造するための先見性と確かな能力を生かし、AGBOは映画、TVシリーズ、デジタルメディア、ゲーム・インタラクティブエンターテインメントに及ぶ壮大なグローバルシリーズの構築に注力しています。ルッソ兄弟及びAGBOストーリー部門の共同プレジデントである、Christopher Markus(クリストファー・マーカス)及びStephen McFeely(スティーブン・マクフィーリー)が率いる有名な脚本家チームが、AGBOのクリエイティブ面を担っています。彼らは共同でマーベル映画4作品の監督と脚本を手がけ、累積興行収入が70億ドルに達しました。AGBOは、Netflix、NBC Universal、Amazon Prime Video、Disney、Apple TV+、A24、Roku等と共に、ストリーミング及び劇場配信向けに映画・テレビのプロジェクトを制作・プロデュースしています。
AGBOの共同設立者であるマイク・ラロッカは、次のように述べています。
「本投資は、あらゆるメディアにおいて壮大なストーリーで世界中の視聴者を楽しませるという、AGBO設立時のミッションに大きな進展をもたらすでしょう。」
2020年、AGBOが手掛けた映画「Extraction」(邦題:タイラー・レイク -命の奪還-)はNetflixで史上3番目に多く視聴されました。今後の公開スケジュールには、再びクリス・ヘムズワースが主演する「Extraction 2」、Netflix向けにルッソ兄弟が監督したクリス・エヴァンスとライアン・ゴズリング主演のアクション・スリラー「The Gray Man」などが含まれています。また、NBC Universal向けの新作映画「The Electric State」(脚本:クリストファー・マーカス、スティーヴン・マクフィーリー/監督:ルッソ兄弟)及びマーカス&マクフィーリーが制作を手掛ける関連TVシリーズ、Amazon Prime向けのテレビシリーズ「Citadel」(主演/プリヤンカー・チョープラー、リチャード・マッデン)等のプロジェクトが予定されています。
ネクソンは世界最大かつ最も成功しているゲーム会社の1つであり、現在までの総収入が180億ドルを超える『アラド戦記』、韓国の人口のほぼ半分がプレイしている『メイプルストーリー』、PC版のみで3億8000万人以上の累計登録者数を誇る『カートライダー』など、エンターテインメント業界で最も売上高の高いゲームタイトルを複数有しています。2021年、ネクソンはストックホルムに拠点を置くEmbark Studios ABを完全子会社化し、同社が開発中の新作『ARC Raiders』は年内に配信する予定です。東京に本社を置くネクソンは、アジア、欧州、米国にゲーム開発スタジオを持ち、アジア以外でのより戦略的な成長に注力しています。
AGBOの財務アドバイザーはPJTパートナーズが務め、Skadden、 Arps、 Slate、 Meagher & Flom LLPがAGBOの法律顧問を務めました。また、ネクソンの法律顧問はLoeb & Loebが務めました。
AGBOは、映画、テレビ、オーディオ、インタラクティブ体験にまたがる知的財産の開発及びプロデュースに注力する独立系制作スタジオです。数々の受賞歴と記録を持つAnthony&Joe Russo(アンソニー&ジョー・ルッソ)監督とプロデューサーのMike Larocca(マイク・ラロッカ)が2017年、アメリカ合衆国 ロサンゼルスに設立しました。AGBOのミッションは、次世代のストーリーテリングを革新、進化させ世界中の視聴者を楽しませ、感動させることです。
- 株式会社ネクソン https://company.nexon.co.jp/
1994年に創業したネクソン(本社所在地:東京都港区)は、オンラインゲームの制作・開発、配信を手掛ける会社です。2011年12月に東京証券取引所第一部へ上場し、2015年にJPX日経インデックス400、2017年には日経株価指数300の構成銘柄に採用されました。また、2020年には日経平均株価を構成する225銘柄にも採用されました。現在では、代表的なシリーズ作である『メイプルストーリー』、『カートライダー』、『アラド戦記』をはじめとする50を超えるゲームを、モバイル端末など様々なプラットフォーム向けに190を超える国と地域でサービス展開しています。2021 年、ネクソンはスウェーデン・ストックホルムを拠点とし、グローバル配信に向けて複数のプロジェクトを開発中の Embark Studios ABを完全子会社化しました。