株式会社ゲームエイジ総研のプレスリリース
年が明け2022年を迎えました。お正月の楽しみのひとつとして「お年玉」がありますが、お年玉をもらう人もいればお年玉をあげた人もいたでしょう。
そこで今年のゲーマーがもらった・あげたお年玉やボーナス等の臨時収入の使いみちから、ゲーマーのお金事情について調査してみました。
年が明け2022年を迎えました。お正月の楽しみのひとつとして「お年玉」がありますが、お年玉をもらう人もいればお年玉をあげた人もいたでしょう。
そこで今年のゲーマーがもらった・あげたお年玉やボーナス等の臨時収入の使いみちから、ゲーマーのお金事情について調査してみました。
■ もらったお年玉の平均金額は10代が32,059円、20代が26,893円
はじめに、10~20代のゲーマーに、今年のお正月にお年玉をもらったかを聞いたところ、10代では87.2%、20代では36.7%がお年玉をもらったと回答しました。10代で約9割がお年玉をもらっているものの、社会人が含まれる20代になると、お年玉がもらえたのは4割以下に減ることがわかります。【グラフ①】
もらったお年玉の金額は、10代20代ともに「1万円~3万円」が最も多く、4割以上を占めますが、10代は「3万円~5万円」が28.3%であるのに対し、20代は16.8%となります。一方、「5000円~1万円」は、10代が7.7%であるのに対し、20代は20.2%となっています。平均金額を見ると、10代が32,059円、20代が26,893円という結果になりました。【グラフ➁】
10代は親や祖父母、親戚からもらう機会が多く、20代よりも10代のほうがより多くの金額をもらえるのではないかということが窺えます。
■ 30~50代でお年玉をあげたと回答したのは43.2%
続いて30~50代にお年玉をあげたかを聞いてみたところ、あげたと回答したのは43.2%、あげていないと回答したのは56.8%という結果になりました。【グラフ③】
核家族や単身世帯の拡大、少子化により、周囲にお年玉をあげる子供が少なくなっているのでしょうか。
お年玉をあげた平均金額は19,716円となりました。年代別の平均金額を見てみると、30代は13,750円、40代は20,259円、50代では24,719円という結果で、年代が上がるにつれてお年玉をあげる金額が上昇していることがわかります。年代が上がるにつれて自由に使えるお金が増えることや、身近でお年玉をあげる子供の数が増えることが理由であることが考えられます。
■ お年玉やボーナスなどの臨時収入は「貯金する」ゲーマーが多い
それではお年玉やボーナスといった臨時収入は、普段の可処分所得と使い道に違いはあるのでしょうか。
そこで「お年玉やボーナスなどの臨時収入と、日頃の自由に使えるお金との使い方の違い」についても調査しました。
使い方に違いがあると答えたゲーマーは全体の32.7%でした。年代別に見ていくと10代が42.1%、20代が35.7%、30代が33.3%、40代が26.5%、50代が26.6%と、年代が低いほど、日頃の可処分所得とは違う使い方をするという結果になりました。【グラフ④】
どのように使い方が違うのかを聞いたところ、「お年玉やボーナスはご褒美的感覚でいつも買わない贅沢品の購入にあてる」(45歳/女性)、「すべてにおいて普段はなるべく安価なものを選ぶが、臨時収入がある場合は好きなもので少しだけ良いものを買う」(45歳/女性)のように、年代が上の層では特に臨時収入を特別なことに使うというゲーマーも多いようです。
また、臨時収入という特性からか「何に使っているかわからない」(19歳/男性)という意見も少数ながら見られました。
一方で、使い方に違いがないという回答者では、「お金を使いすぎないよう、使っていい分は毎月幾らまでと決めているので、臨時収入があっても自由に使える分には回らない」(41歳/女性)のように、臨時収入だからといって特別な用途には使わないという回答が見られました。
では、具体的にどんなものに使っているのでしょうか。
もちろんゲーマーらしく「ゲームソフトの購入」(18歳/男性)、「ゲームの課金」(11歳/男性)という回答もありましたが、そのほか、「お小遣いは友達と食事に行ったりして、お年玉では自分の好きな物を買う」(18歳/男性)、「時計や美容液など贅沢品」(26歳/女性)と臨時収入だからこそ、普段使わないものに使うという回答が多く見られました。
一方で、使わずに貯めるという意見が最も多く見られ、「お年玉は使わず貯金する」(15歳/女性)、「お年玉は全て貯金」(14歳/男性)といった回答が、特に若年層で目立ちました。
今回のゲーマー調査では、お年玉は20代に比べ10代の方が多くの金額をもらっており、年代の高い層ほど、よりたくさんあげているという結果が見られました。しかしながら、30代以上でもお年玉をあげていないという人も多く、「お年玉」という文化も将来は徐々に変化していくのではないかという印象を受けた結果でもありました。
また、お年玉やボーナスの使い方は人それぞれですが、普段とは違うメリハリのある消費を行う人が多く、いつもより少し贅沢をするなど、物理的消費だけではなく心を満たすための消費に使っていることがわかりましたが、その一方、使わずに貯蓄にあてるという結果も多く見られ、お金に対して堅実な意識を持つ人が多いことが窺えました。特に10代若年層では、貯金を親が管理する機会が多いと思われるのでそのような傾向になっているのかもしれません。「お年玉」をきっかけに、親子でお金の使い方を話してみる良い機会になるのかもしれません。