サブスクリプションアプリの最新動向:Liftoff とAppsFlyer が「サブスクリプションアプリマーケティングに関する現状」レポートを発行

Liftoffのプレスリリース

モバイルアプリマーケティングとリターゲティングプラットフォームを提供するLiftoff Mobile 株式会社(本社:東京都渋谷区、シニアカントリーマネージャー:天野 耕太)は、モバイル広告効果計測プラットフォームとマーケティングアナリティクスを提供するAppsFlyer Japan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:オーレン・カニエル、カントリーマネージャー:杉原眼太、以下AppsFlyer)と共同で、「サブスクリプションアプリのマーケティングに関する現状レポート」を発表しました。本レポートでは、消費者動向の詳細とサブスクリプションアプリがデジタルプライバシーの時代に対応しながらビジネスを成長させているのかを理解するのに役立つ重要なインサイトを解説しています。

詳細は以下をご覧ください。
https://bit.ly/subscription-apps-report
 

  • サブスクリプションアプリの台頭

消費者行動の変化の影響を受け、サブスクリプションアプリが前年比で成長する中、多くのアプリカテゴリーがサブスクリプションモデルを採用し始めています。ゲームアプリがサブスクリプションアプリ全体の約11%を占める一方で、サブスクリプションで収益を図るアプリの大半を占めるのは非ゲームアプリ(ヘルス&フィットネス、写真、エンターテインメント)です。

この成長は、アプリデベロッパーにとってもプラスに働きます。サブスクリプションベースのマネタイズ戦略は予測可能で、簡単にテストできるため、より収益性が高くなる可能性があります。さらに、アプリストアのサブスクリプションアプリは、非サブスクリプションでないアプリと比較して、サブスクリプション料からの収益シェアが高く、サブスクリプション収益の70%を受け取ることができ、翌年には85%に上昇しています。
 

  • グローバルでのアプリインストールの傾向

ゲームアプリのインストールは2021年8月から2022年3月までポストATTの影響を受けて18%減少したが、非ゲームアプリ(iOS)のインストールは2021年11月から25%急増しました。ゲームアプリは、そのデータ精通によりモバイル広告のリーダーとしてよく知られていますが、AppleによるATT実装後のiOSデータは、ユーザーレベルのデータに依存しているため、困難であるといえるでしょう。サブスクリプションを提供するゲームアプリのインストール数は、iOSで18%、Androidで8%という急激な減少となりました。一方、非ゲームアプリは、2022年1月中に総インストール数が前年同月比13%増となりました。

 

 

 

  • OS 別では、Androidアプリのリマーケティングコンバージョン率が倍増

サブスクリプションに関心を示しているユーザーとリエンゲージできれば、高い価値が生まれる可能性があります。リマーケティングは(より費用の高いユーザー獲得と比べて)費用対効果の高い方法です。サブスクリプションの獲得によって非常に高い価値を得られる可能性を秘めています。ATT実装により、ユーザーレベルのデータが大幅に減少したため、iOSでのリマーケティングは困難になってきています。そうした背景もあり、Androidでのリマーケティングが活発化しています。

  • 非ゲームのコンテンツのサブスクリプションが主流に

サブスクリプションを提供する非ゲームアプリをインストールしたユーザーの2.1%がインストール後30日以内にサブスクリプションに移行しているのに対し、ゲームアプリのコンバージョン率はわずか0.2%です。非ゲームのアプリ(ストリーミング、教育、ヘルス&フィットネスなど)では、コンテンツのサブスクリプションが実質的に主流となっているのに対し、ゲームでサブスクリプションを利用するのは「クジラ」と呼ばれる、ゲームに気前よくお金を使う非常に限られたユーザーのみです。インストール後30日以内にサブスクリプションを購入するユーザーの割合は低いにもかかわらず、サブスクリプションを利用するユーザーの平均的な収益性は、非ゲームのアプリより高くなっています。

  • 非ゲームアプリではサブスクリプションが収益増加に貢献

非ゲームのサブスクリプションアプリでは、平均して発生する収益の82%をサブスクリプションがけん引しており、収益の36%しかサブスクリプションから得ていないゲームと異なります。サブスクリプションの収益に関しては、課金ユーザーのシェアが非常に低いにもかかわらず、この価格モデルを提供するゲームアプリでは、収益の36%がサブスクリプションによってもたらされています。非ゲームアプリにおいて、コンテンツのサブスクリプションは収益手法として十分に確立されており、主要な収益源となっています。

ゲームアプリのATTオプトイン率は54%と最も高い結果となりました。北米のユーザーは、非ゲームアプリに比べてゲームアプリでのオプトイン率は32%と高いですが、他の地域では異なる傾向が見られます。東欧では、非ゲームアプリにおいて、オプトイン率は36%と低いものの、中南米では54%と高い水準を記録しています。

  • 各社からのコメント

AppsFlyer のコンテンツ&モバイルインサイト部門責任者 シャニ・ローゼンフェルダー氏は以下のようにコメントしています。
「サブスクリプションモデルは、将来の収益を予測しやすく、定期的な収入源を確保できることから魅力的な収益方法の1つですが、誰もが気軽に提供できるモデルではないことも事実です。サブスクリプションアプリが、ユーザーとのエンゲージメントを築いて成長していくためには、継続的な価値とコンテンツを提供することが重要です。もしこれらを提供できない場合には、サブスクリプションモデルはうまくいかないでしょう。」

LiftoffのCMO デニス・ミンクは、以下のようにコメントしています。
「サブスクリプションアプリのマーケティングでは、新規ユーザーの獲得がいかに困難であるかを考えると、長期的なリテンションに焦点を当てる必要があります。また、登録とサブスクリプション購入のイベントに特化したユーザー獲得キャンペーンを最適化することから始め、その後、Androidでのリエンゲージメントキャンペーンを行うのがベストです。」
 

  • データの抽出方法について

本レポートでは、2021年1月から2022年3月までにサブスクリプション機能を提供するアプリの合計60億インストールを分析しました。そのうち、月間3,000インストール以上かちサブスクリプションアプリと認定されたアプリは3,000件です。

 

  • Liftoff について

Liftoffはモバイルアプリ向けのマーケティングプラットフォームです。高品質のアプリユーザー基盤を大幅に成長させるためのサポートを提供しています。Liftoffではバイアスのない公平な機械学習モデルを使用して、お客様のアプリにマッチする最適なユーザー層の割り出しを行っています。また、ユーザーにとってより魅力的な広告体験となるようクリエイティブテストを行い、LTV目標に直結する「収益単価(CPR)」最適化モデルの採用などを積極的に行っています。 Liftoff は2012年創業以来、多くの大手ブランド広告主様やアプリ事業者様と長いお付き合いを続けています。拠点をRedwood Cityに置き、Liftoffはニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、ソウルそして東京にオフィスを構え世界中にビジネスを広げています。

 

  • AppsFlyer について

AppsFlyerは、革新的なプライバシー保護の計測、分析、エンゲージメント技術で、マーケティング担当者が自社ビジネスや顧客にとって的確な判断を下せる環境を構築します。ブランドが優れた体験を顧客に提供しながらプライバシー保護の向上を実現するという方針のもと、12,000以上のブランドと9,000以上のパートナーが、より良く、より有意義な顧客関係を構築できるようサポートします。AppsFlyerの詳細は、https://www.appsflyer.com/ja をご覧ください。

 

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