FromプラネットVol.189<スマホ・携帯電話の利用に関する意識調査>

プラネットのプレスリリース

 国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝) は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第189号として、スマホ・携帯電話の利用に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。

  • ガラケー利用率は激減

 今回はスマホやケータイの利用のされ方や、利用に際してのトラブルなどについて調査を行いました。
 まず、「あなたはスマートフォン(以下、スマホ)、またはケータイ(フューチャー・フォン、ガラケー)を持っていますか。現在、個人で契約して利用している端末を教えてください」と尋ねたところ(図表1左)、スマホを利用していると回答した人は92.0%でした。(契約して利用している端末について尋ねているので、合計は100%を超えています。)
 2020年2月にプラネットが行った「スマートフォン」に関する意識調査でも同様の質問をしていますが、そのときはスマホを利用していると回答した人は78.1%でした(図表1右)。スマホ利用率が急上昇し、ケータイ利用率が急下降していますが、一部キャリアではすでに3G回線でのサービス提供を終了していることも一因でしょう。
 また、「どちらも持っていない」と回答した人の割合は4.6%から2.5%に減少しています。

 

  • 自宅にネット回線「引いている」が約9割

 「若者のテレビ離れ」という言葉を聞くようになって久しいですが、インターネットで動画を見ている時間とテレビを見ている時間、どちらが長いかを聞いたところ(図表2)、「男性・20代」「男性・30代」「女性・20代」では「インターネットで動画を見ている時間のほうが長い」と回答した人が5割を超えました。ただ、70代以上であっても、「インターネットで動画を見ている時間のほうが長い」割合が約15%と、それなりの割合でした。

 自宅にネット回線を引いているかという質問(図表3)では、年代が上がるほど「引いている」と回答した割合が高くなっていて、60代以上では9割を超えています。
 性年代別で見ると、「男性・20代」が72.7%と最も低く、唯一8割を下回っています。「インターネットで動画を見ている時間のほうが長い」と回答した割合が最も高かったのも「男性・20代」ですが、通信量は大丈夫なのでしょうか。

 

  • 音声通話やショートメッセージの利用割合は減少

 普段スマホで何をしているかを聞くと(図表4左)、最も割合が高いのが「メール(キャリアメール・無料メールなど)」の82.8%でした。
 2020年の調査(図表4右)でも、「メール(キャリアメール・無料メールなど)」が1位なのは同じですが、2位以降は順位が変わっています。
 2020年には5位だった「ウェブサイト・ニュース・ブログなどの閲覧」が70.4%で2位になり、2020年に2位だった「音声通話」は66.8%で3位に下がりました。
 前回と今回の調査結果を見比べると、多くの項目で「普段している」と回答した割合が上昇しています。以前よりもスマホをいろいろなことに利用するようになった、スマホ利用者が増えたことから、このような結果になっていると予測できますが、なかには割合が下がっている項目もあります。
 「音声通話」は前回69.0%だったのが、今回は66.8%に、「ショートメッセージ(SMS)」は前回51.2%で、今回は44.7%です。「メール(キャリアメール・無料メールなど)」は前回の72.9%から10ポイント近く高くなり、「コミュニケーションアプリ・メッセージアプリ(LINE、Messengerなど)」も前回の58.4%から62.7%に上昇していることを考えると、人と連絡を取る手段が移り変わっているのが想像できます。
 エンターテインメントに関連する分野では、「ゲーム」が26.6%から24.0%に、「音楽再生(Apple Music・Spotifyなど)」が24.2%から22.7%に減少していますが、「動画・映像コンテンツの視聴」は39.0%から40.6%と微増しています。年代別データ(図表不掲載)を見てみると、「ゲーム」や「音楽再生」は60代以降が全体平均を押し下げています。「動画・映像コンテンツの視聴」はそれらと比べると、60代以降でも割合が高いためにこのような差が生まれているようです。

 

  • スマホの2大困りごと「迷惑メール」と「目の疲れ」

 「スマホやケータイ経由で巻き込まれたことのあるトラブルや困りごとについて教えてください」(図表5)という質問で、最も割合が高かったのが「迷惑メール」(34.0%)でした。年代別で見ると(図表不掲載)、年代が上がるほど迷惑メールに悩まされている割合が高くなっていて、最も割合の低い20代では24.5%と、全体平均とは10ポイント近く差があります。若い人だと迷惑メールフィルターを駆使するなど、適切な対応ができているのかもしれません。
 2位の「目が疲れる」(30.5%)、3位の「視力が落ちた」(18.3%)など、スマホそのものに問題があるわけではない項目でも悩まされている人が多いです。「特に用事もないのにスマホやケータイをしょっちゅう見てしまう」という人も11.2%います。
 スマホが高機能・多機能だからこそ、「いろいろな機能を使いこなせない」(16.9%)や「アプリやサービスの利用規約がわからない」(11.2%)といった人もいますが、逆に言えば、大多数の人は使いこなせている、と感じているようです。

 

 

  • ゲームでの課金、70代以上でも1割が経験

 スマホやケータイでゲームをする人を対象に「スマホやケータイのゲームなどを利用したことで、支払い額が多くなり、困ったことはありますか」と聞いたところ(図表不掲載)、「困ることがよくある」と回答した人は全体では4.2%でしたが、「男性・20代」では11.2%、「男性・30代」では10.3%と、ほかの年代と比べてかなり割合が高くなっていました。「スマホやケータイのゲームで、アイテムなど有料で購入したことはありますか」という質問(図表6)でも、「男性・20代」(50.0%)、「男性・30代」(45.6%)はほかの年代より高い割合になっています。
 ただ、2020年の調査結果と比べると、ほぼ全ての年代で「有料で購入したことがある」と回答した人の割合が上昇しています。
 2020年の調査では「スマートフォンゲームで」の購入に限って質問しており、今回はケータイも含めたことが結果に多少の影響は出ているでしょうが、30代、40代は前回調査の時点でスマホを利用していた人がほとんどでしょう。
 今後も、ゲームに課金する人の割合は上昇し続けるのでしょうか?

 

  • 電波障害、一番困る世代は?

 電波障害によって、スマホやケータイで通話・データ通信ができなくなった場合、「どうにもならないくらい困る」と回答した人は「仕事」については7.5%でしたが、「プライベート」については17.0%と、プライベートのほうが電波障害の影響が大きいという結果になりました。(図表7)

 「どうにもならないくらい困る」と回答した割合は、全年代で女性のほうが男性よりも高くなっています。性年代別に見ると(図表8)、最も高いのは「女性・30代」の30.2%で、「女性・20代」(26.1%)が続きます。男性の場合は「男性・20代」の22.4%が最高です。ひょっとすると、これらの世代は、家にネットを引いている割合がほかの年代と比べて低い(図表3)ことも影響しているのかもしれません。
 ただ、20代、30代の男性は「まったく困らない(スマホやケータイ以外の手段でカバーできるから)」と回答している人も2割います。同じ年代であっても、影響の大小は一概に語ることができないようです。

 

  • スマホ無しの生活はもはや考えられない!

 スマホやケータイを使っていてよかったと感じたこと、困ったことなど、スマホやケータイに関するエピソードを教えてもらいました。スマホの登場により「便利になった」「いろいろなことに使えて助かる」という声が多く寄せられました。年配の人もスマホを使いこなし、ビデオ通話を活用して、遠方の人と蜜にコミュニケーションを取っているようです。便利さの裏返しで、電池切れや故障したときに「とても困った」と感じる人も少なくないようでした。

 

  • 《 スマホやケータイを使っていてよかったと感じたこと、困ったこと 》

【 資格勉強・ポイ活・家計管理、なんでもスマホで 】
● 資格の勉強をする際に、わざわざ参考書を開かなくてもアプリで勉強ができるのがいい。(男性・20代)
● 隙間時間を使ってアンケートサイトでポイントを稼ぐことができる。資格勉強も簡単にできる。決済も一つにまとめることができ、家計も簡単に見ることができる。写真も綺麗に取ることができるので一眼カメラが不要になる。音楽をたくさん聴くことができる。多種類のゲームができる。友人、家族との連絡も全てスマホ。 朝起きたらスマホ、寝る前もスマホ。隙間時間もスマホ。スマホのない生活はあり得ない。(女性・20代)
● スマホ1つでスケジュール管理、時計、連絡、動画視聴などができ持ち物が少なくてすむ。(女性・20代)
● 交通経路や地図アプリで非常に助けられている。近隣の情報だけでなく地方の情報も得られる様になった。テレビの様に受身の媒体ではないので自分が欲している情報を的確に素早く得る事ができ、自分の時間軸で行動できる様になった。(女性・50代)
【 コミュニティが広がった 】
● SNSを通じて共通の趣味を語り合う友達ができた。勉強、プライベートともに様々なアプリを使いこなすことができるようになってから、より快適な生活を送ることができるようになった。(女性・20代)
● ゲームやアニメ、ペットや好きな企業のコミュニティに参加することで、好きな分野のことをより知られて、新しい仲間や友達と専門的な話をできるようになった。(女性・40代)
● マッチングアプリでいい人と出会えた。(女性・50代)
● 顔も知らない人のネガティブな発言や信憑性のない情報を気にしてしまう(女性・30代)
【 慣れないうちは…… 】
● 高校生でスマホを持ち始めた頃、スマホばかり見て、ほかのことがおろそかになってしまった。(女性・20代)
● 病欠で寝込んでいたところへ、上司からビデオ通話が。こちらはスッピンだし、ビデオ通話をしたことがなかったし、音声通話に切り替えられるのかわからず、慌てて切ってしまった事がある。(女性・50代)
● ゲームにハマりすぎて、課金額がとんでもない額になり、妻にしこたま怒られました。(男性・40代)
【 画像の送受信やビデオ通話が簡単になった 】
● 画像付きですぐに送受信できて、コミュニケーションがよりわかりやすく、便利になった。(女性・40代)
● 遠く離れて暮らす兄弟、姉妹、親戚の人たちと、これまでは電話でやり取りしていたが、写真のやりとりや、ビデオ電話が気軽にできるようになり、関係が大変親密になった。(女性・60代)
● 遠くに離れていても、ビデオ通話が出来るから孫の成長がわかる。(女性・50代)
● コロナ禍のため、遠方にいる高齢の両親と会えないが、ビデオ通話で顔を見ながら話すことができている。(女性・40代)
【 電池が切れると大変! 】
● スマホの電子決済を利用して買い物するつもりで財布を持たずに出かけた。支払いの時、スマホの電池が切れていた。(男性・70代以上)
● 電池の持ちが悪くなって、友達との待ち合わせ場所がわからないときに電源が切れてとても困った。(女性・40代)
● 故障で電源が入らなかった時、全ての事がスマホ頼りだと痛感した。(女性・50代)
 

 

調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「スマホ・携帯電話の利用」に関する意識調査を実施。
期間:2022年8月18日~23日、インターネットで4,000人から回答を得ています。

株式会社プラネットと https://www.planet-van.co.jp/ 
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。

From プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html (バックナンバーもご覧になれます)
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本件に関するお問い合わせ先
(今リリースに掲載していない結果や属性データのご紹介や、当社担当者が解説を差し上げることもできます)
株式会社プラネット 広報部(河合)
E-mail : koho-pr@planet-van.co.jp

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