株式会社ゲームエイジ総研のプレスリリース
最新作の「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」は発売後3日間で1,000万本の売り上げを達成しました。ポケットモンスター(ポケモン)シリーズといえば、今や多くの国民に愛される長寿ゲームシリーズのひとつです。遡ると1996年2月にシリーズ最初の作品となる「ポケットモンスター赤・緑」が発売され、発売当時は子供たちに大流行し、その後アニメや映画化にマルチ展開され、ゲームを知らない層もポケモンという存在は知っているという国民的IPに成長しました。
そこで今回は、歴代のポケモン関連ゲームのプレイ状況について調査してみました。
最新作の「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」は発売後3日間で1,000万本の売り上げを達成しました。ポケットモンスター(ポケモン)シリーズといえば、今や多くの国民に愛される長寿ゲームシリーズのひとつです。遡ると1996年2月にシリーズ最初の作品となる「ポケットモンスター赤・緑」が発売され、発売当時は子供たちに大流行し、その後アニメや映画化にマルチ展開され、ゲームを知らない層もポケモンという存在は知っているという国民的IPに成長しました。
そこで今回は、歴代のポケモン関連ゲームのプレイ状況について調査してみました。
■ 1996年発売のポケモンゲームの記念すべき1作目『赤・緑』が最もプレイされている
はじめに、ポケモン関連のゲームをプレイしたことがあるかを聞いてみたところ、ゲーマーの約4割が、何らかのポケモン関連ゲームのプレイ経験があると回答しました。【グラフ①】
そこで、プレイしたことがある歴代のタイトルを聞いてみたところ、最も多かったのは、1996年に最初に発売されたゲームボーイ版タイトル『赤・緑』で、48.7%と約半数がプレイしていることがわかります。発売当時は主題歌やグッズ類も人気で、菓子類や衣料品も発売され、社会現象になるほどポケモンIPが流行していたこともあり、多くのゲーマーがプレイしたのでしょう。次いで1999年発売のゲームボーイカラー版『金・銀』が37.1%、2006年発売のニンテンドーDS版『ダイヤモンド・パール』が28.0%と続きます。また、ポケモン関連タイトルの上位8タイトルは2割以上のゲーマーが「プレイ経験がある」と回答しており、プレイ経験者の平均プレイタイトル数は、27タイトル中4.6タイトルでした。【表①】
■ 年代やゲーム機器が変わってもプレイし続けられているポケモンタイトル
長い期間に、様々なゲーム機器に対応するタイトルを発売してきたポケモン関連ゲームですが、以下の区分でプレイするゲーム専用機について “世代” と捉えて分類し、その内訳を見てみました。
ゲーム専用機では【ゲームボーイ世代】でのプレイが75.1%と最も多く、発売された10タイトルのうち、平均約3.2タイトルをプレイしています。最もプレイ経験が多かった『赤・緑』がゲームボーイ世代のため、当然の結果と言えるでしょう。次に【DS世代】 でのプレイが53.1%と続き、こちらは発売された9タイトルのうち、平均で2.8タイトルをプレイしているという結果でした。【グラフ➁ 】
ポケモンタイトルを最初にプレイしたきっかけを聞いてみると、「テレビCM」や「アニメ」「雑誌」などが多いほか、【ゲームボーイ世代】は「兄が遊んでいた初代を貸してもらった」(女性/30代)、「周りで流行っていた」(男性40代)など、発売当時に兄弟や友人など、自分と近い世代が遊んでいたことがきっかけになったという傾向が多く見られました。一方、後発の【DS世代】では、「父親のおさがりをもらった」(女性/20代)、「親がやっていた」(女性/10代)、「姉たちのお下がりで」(女性/20代)など、自分より上の世代がプレイしていたことがきっかけになったという傾向が見られました。
続いて、プレイヤーの年代別で、どのゲーム機世代のプレイが多いかを見てみました。
全体を俯瞰してみると、10代と20代は【DS世代】でのプレイが最も多いのですが、30代以上では、【ゲームボーイ世代】のプレイが多いことがわかります。
10代は、DSと3DSの【DS世代】でのプレイが多く、全体の約8割を占めています。
20代は【DS世代】によるプレイの割合が最も多くなりますが、【ゲームボーイ世代】の割合も高いことから、ゲームボーイ/DSの過渡期にプレイしたユーザーであると言えるでしょう。
30代以上は、【ゲームボーイ世代】の傾向が顕著ですが、
40代、50代は、30代よりもDSやSwitchもプレイしており、これは、自身の子供がポケモンゲームをプレイしていることが影響しているのではないかと推察されます。【グラフ③】
今回の結果から、ポケモンシリーズは、第1作目のゲームボーイ版『赤・緑』が最も多くのゲーマーにプレイされていることがわかりました。その後、ゲーム機器が変わっても、ポケモンシリーズのゲームは継続的にプレイされています。特に30代はシリーズ第一作目の登場時10歳前後という年齢であり、ゲームに熱中したであろうユーザーも多く、その後もポケモンブランドの成長と共に育った世代と言えるのではないでしょうか。その後、10代であったコアファンも成長し、現在は家族や子供たちと一緒にポケモンを楽しんでいるという光景が目に浮かびます。
今回、プレイヤーに現在のポケモンのイメージを聞いたところ、「かわいい」「楽しい」などのワードが多く見られるほか、「老若男女に愛されるもの」(女性/20代)、「永遠の可愛いキャラ」(女性/10代)、「世界共通」(男性/20代)、「いつ遊んでも、どのソフトから入っても楽しい」(女性/30代)などのコメントも見られ、いかにポケモンIPが愛されているのかということがわかります。四半世紀以上もむかし、ゲームボーイ版から始まったポケモンゲームは、これからゲーム機器やユーザーの年齢層を超えて進化し続けることでしょう。