じゃんけんがユニバーサルデザインに変わる!?ボードゲーム作家がカードデザインに関する特許を取得

Hot Dogのプレスリリース

ボードゲーム創作サークルHot Dogは、三すくみの⼒関係が直感的に伝わるカードデザインに関する特許権を2022年12月26日に取得いたしました。文化や言語に依存せず誰もが見れば分かるデザインとなっており、これにより以前は必要だった「水属性は火属性より強い」のような説明を最小限にでき、クリエイターが世界観を作りやすく、プレイヤーがゲーム性を理解しやすい状態の実現を目指します。
本特許のデザインを使用したカードゲーム「three」は好評販売中です。本特許の具体事例としてご参照ください。https://hotdog.hungry.jp/get-the-three/

 

 

  • 特許概要

本特許は一言で言えば、グーチョキパーを使わずにじゃんけんを成立させるカードデザイン手法です。
グーチョキパーを使わないため、ゲームクリエイターが自由な発想で三すくみの世界観を構築することが可能となりました。

 

 

  • 本特許が解決する課題

「AはBより強く、BはCより強く、CはAより強い」といった三すくみは数字で表現することはできず、従来の三すくみは「石・ハサミ・紙」、「火属性・水属性・草属性」のような世界観を用いることで表現してきました。

しかし、三すくみがプレイヤーに伝わる世界観は少なく、さらに五すくみなどの複雑な力関係を成立させようとするとプレイヤーに伝わる世界観というのは非常に限られており、ゲームクリエイターの自由な発想の妨げになっていました。
 

また、三すくみの世界観が伝わるかどうかはプレイヤーの文化や経験に依存し、じゃんけんの手が世界共通ではないように、国や世代が変われば伝わらなくなるローカライズの問題もありました。
 

  • 課題を解決する方法

三すくみを世界観で表現するのではなく、2枚のカード同士を向き合わせた際に浮かび上がる図形で相手を突き刺し侵食する視覚演出で力関係を示せることを発見しました。

複雑な力関係もノンモチーフで、あるいはモチーフでは伝わりきらない複雑な世界観に対する視覚的な補助として利用できるものと考えています。
 

 

  • 今後の展望

三すくみを伝わりやすくするデザインアイディアとしてインディーズ・メジャー問わずゲームデザイナーに提供し、自由なゲーム世界観の表現とグローバルなゲーム開発に貢献していきたいと考えております。
 

  • 本特許を利用した例

◇ 伝わらないじゃんけんを改善
じゃんけんの古くはカエル・ヘビ・ナメクジで表現していたとされています。
現代では馴染みのない世界観で伝わらない三すくみも、本特許のカードデザインを補助として利用することで伝わるようになる改善例を以下に示します。

 

 

◇ 複雑で覚えられない五すくみを改善
五すくみなど複雑な力関係はプレイヤーが覚えられないという問題を抱えていましたが、本特許のカードデザインを用いることで視覚的にプレイヤーに力関係を伝えることが可能になるという改善例を以下に示します。

◇ カードの情報量を削減
本特許の要となるカードデザインを前面に押し出し、商品化した販売中の対戦カードゲーム「three」。世界観やモチーフを一切用いることなく、配色のみで三すくみを成立させる非常にシンプルなカードデザインに落とし込んでいます。
なお、threeでは描かれた数字は勝ち点であり、同時にアイコのときは小さい方が勝つ(1 > 2 > 3)というルールを設けています。ご購入、ルール詳細は動画URLをご覧ください。https://youtu.be/o1unmu4X78U
 

 

  • ご案内

【特許概要】
特許番号:特許第7201185号
発明の名称:遊戯媒体
特許登録日:2022年12月26日
(特許権者、発明者はHot Dogのメンバー2人の名義です。)

【サークル概要】
Hot Dogは2人で構成される、シンプルを目指すボードゲーム創作サークルです。
2021年11月リリースの「three」の開発のため発足。ゲームイベントなどでthreeの展示・販売をしています。

【本件に関するお問い合わせ】
Hot DogのWEBサイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください。
URL:https://hotdog.hungry.jp

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