CRI、新しい超解像技術を開発、OPTPiX ImageStudio®に搭載

株式会社CRI・ミドルウェアのプレスリリース

株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:押見 正雄、以下CRI)は、画像最適化ツール「OPTPiX ImageStudio」の最新バージョンVer.8.9の提供を2023年9月12日に開始したことをお知らせします。
本バージョンでは、旧世代ゲーム機向けゲームタイトルの画像素材を現行ゲーム環境の解像度用に高品質に拡大する新しい「リマスター超解像」機能を搭載しました。リマスター超解像は、画像素材の高解像度化に伴う描き直しの作業時間や手間を大幅に削減。高品質なリマスター・リメイク作品のリリースに寄与します。

■旧世代ハードのゲームのリマスターと切り離せない「画像解像度」の問題

 10~20年以上前にリリースされたゲーム機や携帯電話向けのゲームタイトルを、現在発売されているゲーム機やスマートフォン向けにリマスター版として移植し、再リリースをするのが、近年のトレンドになっています。そこで問題となるのが画面解像度の違いです。

 2K、4Kの画質が一般的になった現在、移植を行う際は画像素材を2~4倍程度に拡大する必要がありますが、「lanczos3(ランチョススリー)」などの一般的な補間拡大技術を用いて拡大すると、輪郭などが全体的にぼやけるなど低画質で実用性に乏しくなりがちです。その結果、品質を担保するために画像の修正や描き直しなどを行うことになり、多くの時間と手間による開発コストがかかってしまいます。

■人が描き直したかのような拡大画像を生成できる新技術「リマスター超解像」機能とは

 OPTPiX ImageStudioの「リマスター超解像」機能は、機械学習を用いて縮小前の状態を推測しながら拡大する技術により、まるで人が描き直したかのような高画質な拡大画像を自動生成することができます。

 リマスター超解像機能には、3種類の画像拡大エンジンを組み込んでいます。

  (1) Clear waifu2x エンジン

  (2) Clear RealESRGAN エンジン

  (3) ハイブリッドエンジン

(1)、(2)は、いずれもオープンソースとして公開されている超解像技術の「waifu2x」と「RealESRGAN」をベースに、OPTPiXブランドチームが長年にわたり培ってきた画像最適化のノウハウを活かして独自拡張とチューニングを施したエンジンです。

特性として、waifu2xは「質感を保ったままの自然な拡大ができるが、シャープさは控えめ」、RealESRGANは「輪郭線はシャープだが、質感や彩度が若干変化してしまう」という長所と短所をそれぞれ持っています。

(3) ハイブリッドエンジンは、「Clear waifu2xの質感」と「Clear RealESRGANのシャープな輪郭線」を合成する新開発のテクノロジーにより、それぞれの長所を併せ持ったさらに高品質で美しい拡大画像を自動生成する超解像エンジンです。

 本機能により、リマスター用の画像素材制作の時間とコストの大幅な削減が可能となるだけでなく、ゲーム画面の品質向上にも貢献します。

※次に掲載しているサンプルのオリジナルの画像は下記からダウンロードしてご確認ください。

https://app.box.com/s/h763dahw9bsflg4oi8qqcdvgm01ura8q

■様々なニーズに応えるOPTPiX ImageStudio、東京ゲームショウ2023ビジネスデイにもデモ出展

 ゲームの開発だけでなく、ウェブコンテンツに使用する画像の最適化など幅広い用途にご利用いただける画像最適化ツール「OPTPiX ImageStudio」Ver.8.9はWindows版、Mac版をご用意しております。製品版と同等の機能が使える無料トライアルで、リマスター超解像機能をお試しいただけます。

OPTPiX ImageStudio 製品ページ

https://www.webtech.co.jp/imagestudio/

 また、2023年9月21~24日に幕張メッセで行われる東京ゲームショウ 2023のビジネスデイのCRIブースにて、本バージョンのデモンストレーションを行います。

【東京ゲームショウ2023出展概要】

日時:2023年9月21~22日 11:00~17:00(ビジネスデイのみ)

会場:幕張メッセ

ブース番号:04-N65

 OPTPiX ImageStudioは画像最適化ツールの定番として様々なニーズにお応えしながら、これからも進化を続けてまいります。

【株式会社CRI・ミドルウェアについて】 

「音と映像で社会を豊かに」を企業理念として、主に音声・映像関連の研究開発を行い、その成果をミドルウェア製品ブランド「CRIWARE(シーアールアイウェア)」として、ゲーム分野や組込み分野を中心にさまざまな分野に展開しています。CRIは、「CRIWARE」を通じて、ユーザビリティの向上、クオリティ向上のための技術やソリューションを提供し、開発者の皆様の課題解決をサポートするとともに、エンドユーザーのユーザビリティの向上をサポートしてまいります。

https://www.cri-mw.co.jp/

※CRI、OPTPiX、ImageStudioは、日本およびその他の国における株式会社CRI・ミドルウェアの商標または登録商標です。

※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

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