最強のeスポーツタイトルは?2023年版

高い競技性を持ったゲームのタイトルを、スポーツとして競い合うeスポーツ。現在、プロのプレイヤーによるプレイ動画の配信はtiktokなどの動画配信系サイトの人気コンテンツの一つとなり、eスポーツの視聴者は世界中で2億4000万人に上ると言われますが、競技人口も順調に数を増やしつつ、採用ゲームの数も増加の一途をたどっています。

eスポーツとして扱われるゲームのジャンルは主に、ファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)、格闘ゲーム、スポーツゲーム、レースゲームなどがあります。プロとして活躍するトッププレイヤーの中には年収1億円を超える選手もおり、さらに『CS:GO』や『リーグオブレジェンド』『Valorant』、それに『FIFA』シリーズなどといったタイトルの世界大会は、ブックメーカーで賭けの対象として取り扱われているなど、スポーツベッティングの分野でも人気があります。国際オリンピック委員会(IOC)もこれに注目し、eスポーツイベントを開催するなどしており、
eスポーツがオリンピックの公式競技に加わる日もそう遠くないかもしれません。

11月も下旬を迎え、そろそろ2023年も終わりが見えてきましたが、この記事では、「最強のeスポーツタイトルは?2023年版」と題して、さまざまな観点から今年最強といえるeスポーツ5タイトルをピックアップしたいと思います。

第5位『PUBG』

まず第5位の『PUBG』(Playerunknown’s Battlegrounds)は、孤島に降り立った最大100人のプレイヤーが生き残りをかけて戦うバトルロワイヤル形式のゲームです。

勝つための条件が、敵と戦って倒すことではなく、最後の一人になるまで生き残ること、というのがユニークです。2018年の配信開始以来、全世界で月間1億人以上がプレイし、総ダウンロード数6億(2019年12月時点)を記録しているなど、その人気のほどが伺われます。

eスポーツとしては、世界の頂点を決める「PUBG Global Championship」と、その出場を懸けて競い合う「PUBG Global Series」に加え、「PUBG Nations Cup」が開催されていますが、その他にも世界への切符を懸けた国内大会など、賞金付きの大会が多数開催されています。

第4位『ストリートファイター』シリーズ

『ストリートファイター』はカプコンによって製作・開発された対戦型格闘ゲームで、1987年にアーケートゲームとして初代『ストリートファイター』がリリースされました。その4年後となる1991年にはシリーズ第2作『ストリートファイターII』が大ヒットし、アーケードだけでなく、スーパーファミコン版が大きな人気を博し、国内販売本数約288万本を記録しました。

筆者自身もこのゲームを友達とプレイした記憶があり、これがeスポーツの仲間入りを果たしていることに時代の流れを感じたりもするのですが、eスポーツとして確固としたポジションを築いたのは、2023年6月に発売された最新作『ストリートファイター6』です。

実はこのところ格闘ゲームは、eスポーツとしてのFPSやMOBAなどのジャンルに比べると若干の陰りが見えてきており、新規プレイヤーの開拓などにおいてやや苦戦していた感がありますが、『ストリートファイター6』はリリースからわずか6日間で販売本数100万本を突破し、eスポーツにおける格ゲー界隈に新たな風を吹き込みました。2023〜2024シーズンの「CAPCOM CUP X」では優勝賞金100万ドル、賞金総額200万ドルが用意されており、これは格闘ジャンルのeスポーツ大会の賞金額としては最大規模です。

第3位『Rocket League』

『Rocket League(ロケットリーグ)』は一言で言ってしまうと、車でサッカーをプレイするゲームです。eスポーツとしては1チーム3人(3台)による対戦が一般的で、互いにパスをつなぎながら相手陣地のゴールにボールを入れたチームに得点が入るというルールのため、これだけだと非常に単純なように聞こえるのですが、いくつかのユニークなひねりがあります。

まずフィールドは周囲と上下を金網で囲まれており、アウトオブバウンズがルール上存在しないことが挙げられますが、最も特徴的なのは、使われる車が「ロケットカー」という特殊な車で、飛行や壁面を走るのも可能なことでしょう。これによって平面だけでなく空中での戦略も非常に重要になります。さらに敵の車に突進することで破壊することも可能となっており、スピード感満載のボール運びだけでなく、ダイナミックな動き方も求められます。

プレイ自体は基本無料ですが、プロのeスポーツの大会で勝ち残るには正確なボール裁きを含む非常に高いテクニックが求められ、その競技性の高さは、数あるeスポーツのタイトルのなかでもトップクラスです。大会としてはRLCSが良く知られており、過去数年は秋、冬、春の年三回、シーズンごとの世界大会が行われ、夏にグランドファイナルが行われてきましたが、今シーズンは2023年の開催はなく、2024年に入ってからの開催となることが発表されています。

第2位『CS:GO』

Valveの開発で2012年8月から配信されている『CS:GO(Counter-Strike: Global Offensive)』は、界隈では最も世界でプレイされたFPSと呼ばれることも度々あり、ブックメーカーでも人気のあるタイトルです。

対テロ特殊部隊とテロリストとの戦いをテーマに、5対5による対戦型FPSとなっており、ボイスチャットを駆使したプレイヤー間の連携も注目に値します。ここまでに出てきた対戦型格闘ゲームの『ストリートファイター』や『ロケットリーグ』などのスポーツ型のゲームとも違い、プレイヤーはマップごとに決められた目的の遂行がゴールとなっており、プレイするにあたっては優れた戦略が求められます。

第1位『DOTA2』

筆者が2023年版「最強のeスポーツ」に選んだのは『Dota 2』です。この『Dota 2』は、『CS:GO』と同じゲーム製作会社ValveによるMOBAで、このMOBAジャンルの始祖といっても過言ではない『DotA-Allstars』を源流に持っています。

MOBAはeスポーツの中でも人気のあるジャンルで、『CS:GO』やもう一つの大人気タイトル『 LOL』なども同じジャンルですが、多数のキャラクターの能力やマップ上でのギミックなど、戦略がものを言う戦いとなる点は、展開の速い他のeスポーツのタイトルとはやや趣を異にしており、『DOTA2』では一試合が30~90分と長時間に及ぶことも珍しくありません。

知名度の点で言えば『LOL(リーグオブレジェンド)』や『Valorant』など、負けずとも劣らずのタイトルは多くありますが、2011年以降開催されている本タイトルの世界大会「The International」では総額4000万ドルという世界最高クラスの賞金も記録しています。そんなスケールの大きさも考慮に入れて、今回はこの『Dota 2』を第1位としました。

さて、この記事では「最強のeスポーツ」と題して、世界中で話題の人気eスポーツのタイトルを様々な角度から比較し、ランキング形式で紹介しました。

いくつかのeスポーツは今まさにシーズン中ということで、ライブ配信などを楽しむことも可能です。ぜひ、世界のトッププレイヤーたちによるエキサイティングな戦いを楽しんでください!

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