[レポート]2024年のモバイルゲーム市場インサイト

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Sensor Towerのプレスリリース

2023年はモバイルゲーム業界の変化を象徴する1年でした。市場がダイナミックに変化し、ユーザー獲得において問題に直面したほか、ゲーム運営が進化し続け、新たなIPコラボレーションが次々に登場し、新しいタイトルとジャンルが途切れなく台頭。その一方で、モバイルカジュアルゲームおよび新興市場の収益が成長しました。

本レポートでは、2023年以降の世界のモバイルゲーム市場の動向の背後にあるデータを詳細に読み解き、モバイルゲーム市場の巨大な変化に影響を及ぼした主な要因を考察します。また、人気タイトルおよびトップパブリッシャーの新たなコラボレーション戦略の探求、成功したゲームが市場の動向を把握してプレイヤーを惹きつけた方法を見出し、異なるジャンルのマネタイズの機会を発掘します。加えて、人気ゲーム『MONOPOLY GO!』および『ロイヤルマッチ』の背後にある運営戦略を深く理解することを目的にしています。

特記事項:本レポートでは、アプリストアにおける収益のIAP推定値のみを集計しており、広告収入および中国本土におけるサードパーティのAndroidマーケットでの収益は含まれていません。収益データは、いずれも15%から30%の税およびアプリストアのシステム利用手数料を控除した後の純収益です。

世界のモバイルゲームIAP収益は2%減少も、モバイルカジュアルゲームの収益は8%増加

2023年はモバイルゲーム市場にとって変革に満ちた1年でした。Google Playからの収益が減少したことにより、IAP収益合計が2%減少して540億ドルとなりましたが、2022年の9%減少よりも下落幅が緩やかになりました。他方でモバイルミッドコアゲームは収益減少の問題に直面していますが、モバイルカジュアル/ハイブリッドカジュアルゲームは成長しています。

ユーザー獲得コストが増加し続ける市場環境において、モバイルゲーム業界はカジュアルゲーマーの変化に直面しており、モバイルゲームの「カジュアル化」の傾向がいっそう顕著なものになっています。2023年第4四半期に、ミッドコアゲームの世界収益が前年同期から9%減少したのに対し、『MONOPOLY GO!』や『ロイヤルマッチ』などのようにプレイ方法がより簡単なカジュアルゲームの収益が前年同期から8%増加し、ハイパーカジュアルゲームおよびミッドコアゲームのプレイ方法とマネタイズ手法を融合させたモバイルハイブリッドカジュアルゲームにいたっては収益が前年同期比30%増と大きく増加しました。

モバイルゲームのジャンル別で見ると、カジノゲームの実績が前年同期比18%増となって最も際立っており、特にScopelyの『MONOPOLY GO!』の際立った実績の恩恵を受けました。『ロイヤルマッチ』『キャンディークラッシュ』『ガーデンスケイプ』といったモバイルエバーグリーンゲームが高い継続率を保持し、マネタイズにおいて優れた実績を残したことでパズルゲームの収益は前年同期から10%増加しました。モバイルアクションゲームの収益は前年同期から7%増加し、『ダダサバイバー』などのハイブリッドカジュアルゲームが効果的にユーザーを引き留め、収益を増加させました。RPG、ストラテジー 、シューティングといったミッドコアゲームの収益は前年同期と比べて10%~13%に減少しました。

アジア地域以外においては収益が反騰、市場ごとにモバイルゲームプレイヤーの好みの違いが顕著に

世界のモバイルゲーム総収益は2%減少しましたが、各地域の傾向はそれぞれに異なっています。中東地域においては、『ホワイトアウト・サバイバル』や『Rise of Kingdoms』などのストラテジー ゲームが際立つ実績を残したことを受け、モバイルゲームの収益が8%増加しました。ヨーロッパ地域においてはダウンロード数が12%減少しましたが、収益は7%増加し、『キャンディークラッシュ』や『ガーデンスケイプ』などのカジュアルパズルゲームが成長の主力になっています。ラテンアメリカ地域においては、『Call of Duty®: Mobile』や『Free Fire』などのシューティングゲームの実績が目立っており、収益を4%増加させました。それに対し、アジア地域においては、ダウンロード数および収益がそれぞれ10%および6%減少しました。

ヨーロッパ地域および北アメリカ地域のモバイルゲームプレイヤーはカジュアルゲームを好んでいるのに対し、アジア地域においてはミッドコアゲームに対する支出がモバイルゲーム支出の79%を占めており、このことが収益が減少した主な原因になっています。中東地域およびラテンアメリカ地域においては、ミッドコアゲームに対する支出が全体の53%前後を占めており、『Free Fire』や『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』などのミッドコアゲームに成長のチャンスを提供していました。

新たなライブオペレーションがモバイルゲームにおけるユーザーの獲得および引き留めの有効な戦略に

ユーザー獲得コストが高止まりする状況において、ライブオペレーションによる既存ユーザーの引き留めおよびマネタイズが極めて重要になっています。『MONOPOLY GO!』の「Baking Partners!」イベントおよび『Pokémon GO』の「時を超えた旅」イベントは、最初の3日間でモバイルゲーム収益を250%増加させ、それぞれ230万ドルおよび150万ドル以上の収益を上げました。

2023年は、ゲームIPと非ゲーム実在ブランドの業界を超えたコラボレーションによるアプリ内イベントの実施がゲーム運営の新たなトレンドとなりました。『Stumble Guys』はその典型的なケースであり、オリジナルのゲームIPがHot Wheels、NERF、Rabbids、Barbie、MrBeastなどのブランドと提携し、特定の新しいアイテム、スキン、マップおよびゲームモードをリリースしました。中でもMrBeastとのコラボレーションはずば抜けて効果が高く、ダウンロード数を600%増加させました。

斬新な広告クリエイティブがモバイルゲームの新市場開拓をサポート

モバイルゲームのリリースにおいて、ゲームメーカーは絶えずデジタル広告戦略を最適化させており、独創的で多様な広告クリエイティブを制作してモバイルゲームのダウンロード数、収益およびユーザーデータを効果的に増加させています。

ゲーム自身のIPの利用または他のIPとのコラボレーションは、すでに人気広告クリエイティブの重要な戦略になっています。2023年の世界のモバイルゲーム収益第3位の『Roblox』を例に挙げると、ナイキやグッチなどの多数の世界の有名ブランドと提携して知名度およびユーザー数を高めています。『MONOPOLY GO!』においては、ほぼすべての広告クリエイティブにおいてモノポリーIPを重点的に強調しており、リリースから1年足らずでダウンロード数が1億を超えています。

人気モバイルエバーグリーンゲームは独創的な広告クリエイティブで旧ユーザーを呼び戻し、安定したユーザーアクティビティを保っています。『ガーデンスケイプ』は、2023年4月に旧ユーザーに訴えかける広告クリエイティブを大量に出稿し、ダウンロード数および収益を前年同期からそれぞれ270%および64%増加させることに成功しました。

著名人、インフルエンサー、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を利用した広告クリエイティブでプレイヤーとの距離を近づけることがモバイルゲーム広告マーケティングにおいて人気の戦略になっています。『キャンディークラッシュ』は、2023年5月にゲームミュージックフェスにおいてアメリカのロックバンドのJonas Brothersとコラボレーションしてライブオペレーションの実施および広告クリエイティブの出稿を行い、プレイヤーのダウンロード・課金を促しました。実在人物がゲームのプレイ方法を披露するUGC広告クリエイティブは、低コストとオーガニックトラフィック既視感の強みを兼ね備えており、同様に広く用いられています。

詳細情報は弊社ウェブサイトに記載しています:

https://sensortower.com/ja/blog/state-of-mobile-gaming-2024-report-JP


Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。

日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

Sensor Tower日本オフィス代表

谷内 照吾(Shogo Yachi)

Sensor Towerについての詳細情報は弊社ウェブサイトに掲載されております:

https://sensortower.com/ja

ブログ・レポートの更新情報はSensor Tower Japan X(旧:Twitter)で:

https://twitter.com/SensorTower_JP

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