技を極める:世界最高の選手たちのサッカーテクニック

一流のサッカー選手はみんな目を見張る「技」を持っています。華麗な技を繰り出す瞬間はその試合のハイライトになったり、選手のトッププレイ映像に選ばれたりします。トッププロの技は簡単にまねできるものではなく、一つひとつの技が極限まで磨かれています。プロの試合を見る際は注目してみましょう。ここではその代表的なテクニックを挙げています。

フリーキック

フリーキックはサッカーの試合で最も注目される場面と言えます。プロの試合がテレビで放送されると、瞬間最高視聴率はフリーキックの場面であることが多いです。フリーキックではよくゴールが生まれるため、スタジアム中の視線は一点に集まります。ゲームの勝敗を左右する重要な技術になります。おそらく全てのプロ選手は自分がフリーキックでボールを蹴りたいと思っているのではないでしょうか?

フリーキックで重要なテクニックは3つあります。まずは「場所を選んで視覚化」することです。ボールを地面に置いた後、ゴールを見てシュートすべき場所を探します。ゴール付近でフリーキックを獲得すると相手選手のほとんどが壁を作るため、得点するには当然それを考慮してどこに蹴るべきか決める必要があります。蹴るべき場所を決めた後は、蹴った後でボールがその場所を通過しゴールに入る様子をイメージします。この選択と視覚化は非常に重要です。

次にキックの精度が重要になります。決めた場所へ正確に蹴れないと壁になっている相手選手にブロックされてしまったり、ゴールの外へ外れてしまったりします。精度を高めるためにはとにかくたくさんの練習が必要でしょう。ボールを置き、コースを視覚化し、深呼吸してシュートする練習を繰り返します。

そして、ほとんどの場合は精度に加えボールを強く蹴ることも必要です。通常強いボールを蹴ればそれだけ精度は落ちるものですが、フリーキックでは強さと精度両方が求められます。弱いといくら精度が良くてもゴールキーパーにブロックされてしまう可能性が高まります。

この3つ以外にもトリックプレイだったり、カーブや無回転ボールだったり、素早いスタートといったテクニックがありますが、まずはこの3点が重要でしょう。プロ選手も基本動作を磨いた上で、応用のテクニックを加えています。

世界で最もフリーキックがうまい選手は誰でしょうか?多くのメディアやyoutuberなどがランキングを作っていますが、意見はかなり割れます。それだけこのテクニックを磨いている選手は多いということでしょう。よく出てくるのはロベルト・カルロスです。ロベルト・カルロスは現在現役を引退していますがもし今現役だったとしてステークなどで今シーズンに最もフリーキックを決める選手は誰か予想する勝負があったら、全員がロベルト・カルロスに入れて賭けにならないかもしれません(笑)。

ロベルト・カルロスは1997年のブラジル対フランス戦で放った超ロングフリーキックが特に有名です。ゴールから40メートル近い位置から大きく助走をつけて蹴ったボールは大きなカーブを描きギリギリゴールに入っています。フランスのゴールキーパーは全く動けませんでした。あまりにもすごすぎて物理学者の研究対象になったそうです。

ボールコントロール

優れたサッカー選手は、ボールがどのように届いても瞬時にコントロールします。ファーストタッチは、パス、ドリブル、シュートなど次のアクションを検討するための時間とスペースを作ります。うまい選手であれば、強いボールであってもセカンドタッチをすることなくボールをコントロール可能です。ファーストタッチが悪いと相手はディフェンスがしやすくなり、せっかく作った攻撃のチャンスをつぶしてしまったり、ロストポゼッションにつながったりする可能性があります。

ボールをコントロールするには主に2つの方法があります。クッションコントロールとうウェッジコントロールです。クッションコントロールとは、ボールがぶつかった時にその勢いを殺して足元に落ちるようにする動作です。それに対し、ウェッジコントロールとは、ボールが地面に落ちてまた跳ね上がる際に足でボールを抑え込む形で踏む動作です。どちらもボールを自分で扱いやすい状態にできます。基本技術ですが試合中に動きながらコントロールするのは難しいものです。実際、プロの試合を見ていても選手がこの動作に失敗してボールが相手にわたってしまうことはよくあります。

具体的に言えば、ボールをコントロールする際、以下の流れで対応します。

1.ボールを受ける位置に早めに移動する

2.ボールを体のどこで受け止めるか決め、ボールの軌道上に移動させる

3.ボールの方向や速度をしっかり見極める

4.重心を安定させて力を抜く

サッカーでボールをコントロールする場合、体の様々な部分を使います。足の内側、外側、裏、甲、太もも、胸、頭などです。どの部分でも巧みなボールコントロールが求められます。

歴代で最もボールコントロールがうまい選手としては、元ブラジル代表のロナウジーニョを挙げる人が多いようです。まるでボールを自分の手足のようにコントロールしています。プロ選手の中でもずば抜けたボールコントロールテクニックを持っています。トップ選手のスーパープレイ集などを見ると、ほとんどの選手はゴールを決めるシーンがノミネートされていますが、ロナウジーニョのプレイ集はその卓越したボールコントロールにフォーカスしたシーンが多いです。普通の選手だったらボールコントロールのシーンははっきり言って見どころにならないのですが、ロナウジーニョの場合その圧倒的なテクニックでトラップのシーンさえもスタジアム中の観客の目を集めます。

ドリブル

サッカーはチームごとにスタイルがあります。味方同士でパスを回しながら敵陣に攻め込んでいく場合もあれば、優れたドリブラーが強行突破してゴールを奪う場合もあります。得点能力が高い選手は特にこのドリブルがうまい選手が多いです。敵に囲まれても優れたドリブルスキルとスピードがあれば、一人で相手をかわしシュートまで持っていけるため、得点できる可能性も当然高くなります。

ドリブルはプレイヤーがボールと移動していく手段であるため、ドリブラーは自己中心的な選手だと思われてしまうこともあります。しかし、本当に優れたドリブラーは見方を活かすためのドリブルが可能です。ドリブルをすると必然的に相手ディフェンダーはボールとドリブルする選手を見ることになります。つまり、相手選手の視線を自分に集めることができるわけです。こうすることで他の味方選手は空いているスペースなどに走り込みやすくなります。ドリブルで自分に注目を集め、ディフェンダーが外れた選手にパスを出すことで味方を活かすこともできるでしょう。

ドリブルも誰が一番うまいのかと言われると意見がかなり分かれるところでしょう。欧州メディアのランキングをいくつかを見てみると、メッシ、ネイマール、エムバペ、クリスティアーノ・ロナウドなど日本でも非常に有名でスポーツベットのMVPレースでもよく目にする選手が揃っています。中には久保建英をトップ10に入っているランキングもありました。強いと言われるチームには基本的には優れたドリブラーがいる気がします。日本代表では久保選手のドリブルからのゴールに期待しましょう。

様々なテクニックが試合をより魅力的にする

ここではサッカーのテクニックのほんの一部を取り挙げました。他にもパス、タックル、ヘディングなど技術はたくさんあります。サッカーに必要なテクニックはたくさんあるため、たとえ世界最高の選手であってもその全てを極めることはできないでしょう。そのため、選手は自分で必要なテクニックを考えて練習し、それがそれぞれの個性を作っていると思います。そしてその個性のぶつかり合いが試合を見どころ豊かなものにしています。次に試合を完成する際はぜひ一人一人の選手自慢のテクニックにも注目してみて下さい。

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