プレイヤー人口や売り上げは増加?減少?1000人の成人男女を対象に行った最新のアンケートデータをもとに、パチンコ業界の今後について分析します。
Casumba Media Ltd.のプレスリリース

パチンコは長年、日本の身近な娯楽として多くの人に親しまれ、かつては、世代を問わず気軽に立ち寄れる「日常の遊び場」として、パチンコホールが生活の一部になっていた時期もありました。その後、パチンコ遊技人口の減少がみられてきましたが、昨秋の調査では人口・パチンコ業界全体の売り上げに回復の兆しがみられたようです。しかし、業界関係者の見解からもわかるように、長期的にみると、いまだパチンコ参加者の減少は業界にとって大きな課題になっているようです。
このような相反する兆しを見せるパチンコ業界の今後について調査すべく、2段階のアンケートを実施しました。まず全国の一般層を対象に、普段のゲーム利用状況を把握するスクリーニング調査(男性500人、女性500人)を実施。さらに、実際にパチンコ・パチスロホールを利用している人を対象に、プレイ頻度、1回あたりの滞在時間や支出額、ホール選びの基準、家計への影響、今後求める改善点などを深掘りするフォローアップ調査(男性62人、女性30人)を行いました。
果たしてパチンコ業界はさらなる発展に向かっているのか、それとも衰退への道を辿っているのでしょうか?本文では、参加の広がり(どれくらいの人が関わっているか)と、現役プレイヤーの実態(どれくらいの頻度・金額で遊んでいるか)をデータでつなぎ、現代の日本におけるパチンコの姿がどう変わりつつあるのかを読み解いていきます。
主な調査結果
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現在プレイしている人は8.9%にとどまる一方、「以前はやっていたが今はやめた」層も厚く、“パチンコ離れ”が伺える(特に男性)
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残っているホール利用者はライト層ではなく、週〜月単位で通う人が中心で、少人数でも売上を支える“習慣化”が起きている
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1回あたりの滞在は長めで、2〜3時間が最多(37.0%)。回数×滞在時間が積み上がりやすい
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1回あたり支出は3,000〜4,999円が最多(29.4%)で、高額支出(3万円以上)も少数ながら存在(6.5%)
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ホール選びは「出玉・還元」重視が圧倒的(66.3%)で、勝ち負けが行動を左右しやすい=支出が“上振れ”しやすい土台がある
調査結果
スクリーニング調査
Q: (オンライン含む)パチンコをしたことがありますか?

(男性500人、女性500人)
オンラインを含むパチンコの経験について見ると、「したことはなく、興味もない」と答えた人が69.3%と圧倒的に多く、そもそもパチンコに関わっていない人が大多数を占めています。「したことはないが、興味はある」は3.9%と少数で、新たに始めたいと考えている人は多くないようです。
現在プレイしている人は、「定期的にしている」(4.4%)、「ときどきしている」(4.6%)を合わせても1割未満にとどまります。一方で、「以前はプレイしていたが、今はしていない」は17.8%と、現在プレイしている人よりも多く、パチンコから離れた人が一定数存在していることが分かります。少数の現役層と、比較的まとまった離脱層が存在する構図です。
男女別に見ると、はっきりとした違いが見られます。現在パチンコをしている割合は男性の方が高く、「定期的にしている」「ときどきしている」ともに男性が女性を上回っています。また、「以前はプレイしていたが、今はしていない」も男性の方が多く、過去も含めてパチンコに触れた経験は男性に偏っています。一方、「したことはなく、興味もない」と答えた割合は女性で特に高く、多くの女性はパチンコに対して、経験も関心もない状態であることが分かります。「したことはないが、興味はある」は男女ともに少数です。
総じて、男性は現在または過去にパチンコと関わっている人が多く、女性はそもそも関わらない層が圧倒的に多いという構図が見えてきます。
フォローアップ調査
Q: パチンコ、またはパチスロをプレイする平均的な頻度について、下記の選択肢から一番近いものを選んでください。

(男性62人、女性30人)
全体として、週単位でプレイする層が最も多くなっています。全92人中43人(46.74%)が「週に数回」または「週に1回程度」と回答しており、定期的にプレイしている人が半数近くを占めています。次いで多いのが月単位のプレイで、「月に2〜3回」または「月に1回程度」が合計38人(41.30%)となっています。一方、「年に数回」または「年に1回未満」といった低頻度層は11人(11.96%)にとどまり、全体としては継続的に遊技している回答者が中心であることが分かります。
Q: パチンコを1回プレイする際、平均してどれくらい使いますか?

(男性62人、女性30人)
全体として、1回あたりの使用額は中間帯に集中しています。最も多いのは「3,000円以上5,000円未満」で92人中27人(29.35%)となっており、次いで「5,000円以上10,000円未満」が22人(23.91%)です。また、「10,000円以上30,000円未満」も18人(19.57%)と一定数見られ、「1,000円以上3,000円未満」は15人(16.30%)でした。一方で「30,000円以上」は6人(6.52%)にとどまり、「1,000円未満」は2人(2.17%)と少数です。「わからない」も2人(2.17%)で、全体としては3,000〜9,999円程度を使う層が中心であることが分かります。
Q: パチンコは、あなたの収入・家計にどの程度影響していますか?あなたの状況に一番近いものを選んでください。

(男性62人、女性30人)
全体として、パチンコは多くの回答者にとって収入源というより娯楽として位置づけられています。最も多いのは「損をすることが多いが、娯楽として楽しんでいる」で、92人中36人(39.13%)を占めています。また、「だいたい収支はトントン」と答えた人も12人(13.04%)おり、金銭的な影響が大きくない層が一定数存在します。これらを合わせると、全体の半数以上(48人、52.17%)がパチンコを収入とは切り離して捉えていることが分かります。一方で、副収入になっていると回答した人は33人(35.87%)で、その内訳は「少しだけ副収入になっている」が17人(18.48%)、「重要な副収入になっている」が13人(14.13%)となっています。「主な収入源になっている」とする人は3人(3.26%)にとどまり、全体としてパチンコは収益目的よりも娯楽としての性格が強いことが示されています。
Q: 今後、パチンコ店にどのような改善を望みますか?(複数回答形式)

(男性62人、女性30人)
最も多いのは「キャッシュレスやデジタル出玉管理」で、92人中40人(43.48%)が選択しています。次いで「台の種類・新機種の充実」(36人、39.13%)、「座席の快適さ向上や静音化」(35人、38.04%)、「店内の空気環境・換気の改善」(33人、35.87%)が拮抗しており、遊技環境の快適さと台の充実、運用面の利便性が幅広く重視されていることが分かります。「禁煙・喫煙エリアの設置または配置変更」も27人(29.35%)と一定の需要があります。一方、「初心者向けサポートの強化」は8人(8.70%)にとどまり、「特にない」は6人(6.52%)でした。
男女差では「初心者向けサポートの強化」に統計的に有意な差が見られ、女性は男性よりもこの改善を望む割合が高くなっています(女性6人、男性2人)。この結果は、女性のほうが初見の分かりやすさや導入サポートの必要性を強く感じている可能性を示しています。
結論
本調査では、全国規模のスクリーニング調査と、パチンコ・パチスロ利用者を対象としたフォローアップ調査を組み合わせることで、現在の日本におけるパチンコ・パチスロの位置づけを多角的に捉えました。スクリーニング調査(1,000人)の結果からは、日本では外出型ゲームを日常的に楽しむ人は多くなく、パチンコももはや「誰もが遊ぶ娯楽」ではなくなっていることが明らかになりました。一方で、フォローアップ調査が示すように、実際にパチンコを楽しんでいる人に限って見ると、その利用実態は大きく異なります。プレイは習慣化しており、1回あたりの滞在時間も長く、支出についても衝動的ではなく、ある程度想定された範囲で行われています。
いくつかの特徴的な傾向も見えてきました。多くのプレイヤーは、パチンコを「お金のかかる娯楽」として捉え、暗黙の予算を設けたうえで、負けも含めて楽しむ姿勢を持っています。同時に、ホール選びでは出玉への期待や機種の充実度、清潔さ、快適性といった実務的な要素が強く重視されており、利用者の判断は非常に合理的で、体験価値を重視したものとなっています。家計への影響を意識する声もありますが、多くの場合、深刻な問題というよりは「管理可能な出費」として受け止められています。満足度は概ね安定している一方で、キャッシュレス化や設備の改善、運営のスムーズさといった、近代化への期待は確実に高まっています。
総じて、本調査の結果は、日本におけるパチンコが、かつての広く開かれた大衆娯楽から、熱心な利用者によって支えられる、より集中的な娯楽へと移行しつつあることを示しています。この変化を理解することは、今後の日本の娯楽文化の中で、パチンコ産業がどのような役割を果たしていくのかを考えるうえで、重要な視点となるでしょう。
調査方法
本調査は、日本国内を対象に、セルフ型アンケートツール「Freeasy」を用いたオンライン調査として、2段階で実施しました。
まず、全国の男女1,000人(男性500人、女性500人、15〜99歳)を対象としたスクリーニング調査を、2025年11月に実施しました。この調査では、ゲーム全般の利用状況に加え、アーケードゲーム、メダルゲーム、パチンコ・パチスロといった外出型ゲームの利用状況や、実店舗型の娯楽施設において重視されるポイントなどを探りました。
その結果をもとに、パチンコ・パチスロホールの利用を「好き」と回答した人を対象に、フォローアップ調査を実施しました。対象者は92人(男性62人、女性30人)で、調査期間は2025年12月8日から12月21日です。このフォローアップ調査では、パチンコ・パチスロに特化し、プレイ頻度、1回あたりの支出額や滞在時間、ホール選びの基準、家計への影響の認識、満足度、そして今後の業界に対する見通しなどについて、より詳しく尋ねました。
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