偽・誤情報、SNS型投資・ロマンス詐欺、セクストーション等の情報空間におけるリスクを“体験”で学ぶ教材を公開。どんな方でも体験可能です。
株式会社 Classroom Adventureのプレスリリース

株式会社Classroom Adventureは、このたび、総務省とともに、ICTリテラシー向上を目的としたゲーム型教育プログラム「リテプロ」を公開しました。今回公開された教材は、インターネットやSNSを取り巻くリスクや情報環境の特徴について、知識として学ぶだけでなく、実際の状況を想定しながら考え、判断し、行動する力を育むことを目指したものです。
今回公開したプログラムでは、「偽・誤情報」「SNS型投資・ロマンス詐欺」「セクストーション」の3つのテーマを扱っています。いずれも、現在のデジタル社会において、年齢を問わず誰もが接触し得る課題です。各教材は、物語や状況設定の中で利用者自身がリスクに向き合う構成となっており、単に注意点を読むのではなく、「その場で何を感じるか」「どこで違和感を持てるか」「どう行動すべきか」を自分ごととして考えられるよう設計されています。

偽・誤情報: 「倉土町に関する〇〇」
偽・誤情報がテーマの教材 「倉土町に関する〇〇」では、もっともらしく見える情報や、感情を強く動かす情報に接したときに、どのように立ち止まり、確かめ、判断するかを学ぶことができます。インターネット上では、断片的な画像や短い投稿、強い言い切り表現などによって、真偽が十分に確認されないまま情報が拡散していく場面が少なくありません。本教材は、そうした情報に出会ったとき、すぐに信じたり広めたりするのではなく、出どころや背景を確認する姿勢を身につけるきっかけとなる内容です。

SNS型投資・ロマンス詐欺 「なりすましの恋に潜む罠」
SNS型投資・ロマンス詐欺がテーマの教材「なりすましの恋に潜む罠」では、SNSやメッセージアプリ上の相手との接触が、どのように信頼の形成へとつながり、その後、投資話や恋愛感情を利用した詐欺へと発展していくのかを学ぶことができます。近年は、顔の見えにくいオンライン上のやり取りを通じて、時間をかけて相手を信用させたうえで、送金や投資を促す手口が広がっています。本教材は、被害の構造を理解し、違和感を覚えるポイントや、冷静に距離を取るための視点を養う内容となっています。

セクストーション: 「Jane -ジェーン」
セクストーションをテーマにした教材「Jane -ジェーン」では、性的な画像やプライベートなやり取りが脅しや搾取に利用されるリスクを扱っています。オンライン上の人間関係の中で、相手を信じて送った画像やメッセージが、後に脅迫の材料として悪用されるケースは、深刻な課題です。本教材は、被害の入り口となり得るやり取りや、断りづらさ、相談しづらさといった実際の難しさにも目を向けながら、危険な兆候への気づきと、被害を一人で抱え込まないための視点を伝える内容となっています。

また、今回の公開では、SNS等の特徴を理解するためのシミュレーション教材として、「アテンション・エコノミー」と「フィルターバブル」「エコーチェンバー」に関する教材も公表しました。これらの教材は、インターネットやSNSの利用のなかで、なぜ特定の情報に注目が集まりやすいのか、なぜ似た意見や価値観に囲まれやすくなるのかといった、現代の情報接触の構造を理解するためのものです。講師用ガイドラインも公開しており、講座や授業等での活用も想定しています。

「アテンション・エコノミー」の教材では、デジタル空間において、人の注目そのものが価値を持つ構造を学ぶことができます。刺激の強い表現や感情をあおる情報、短時間で反応を集めやすい投稿が目立ちやすい背景には、利用者の関心や滞在時間をめぐる競争があります。この教材は、なぜ自分の目が特定の情報に引きつけられやすいのかを理解し、情報を見る側として自分の受け取り方を見直すきっかけを与える内容です。
「フィルターバブル」「エコーチェンバー」の教材では、利用者ごとに最適化された情報環境のなかで、似た情報ばかりが表示されやすくなる現象や、同じ考え方を持つ人どうしのあいだで意見が強化されていく現象を学ぶことができます。自分に近い情報だけに触れ続けることで、異なる立場や視点に触れる機会が減り、気づかないうちに認識の偏りが強まることがあります。本教材は、そうした仕組みを理解したうえで、多様な情報に触れることの重要性を考える土台となるものです。
総務省は、これらの教材を「上手にネットと付き合おう!安心・安全なインターネット利用ガイド」において公開しています。
体験リンク: https://ictliteracy-game.soumu.go.jp/
Classroom Adventureは、これまでも、謎解きやストーリー体験を活用しながら、学習者が自ら調べ、考え、判断する力を育む教育プログラムを開発してきました。今回の公開は、そうした体験設計の知見を活かしながら、ICTリテラシーという社会的に重要なテーマを、より多くの人に届く形で実装した取り組みです。情報環境が複雑化し、偽・誤情報、詐欺、脅迫、分断、過度な注意獲得競争などがより身近な課題となるなかで、受け身ではなく主体的に向き合う力を育む学びの重要性は、ますます高まっています。
今後もClassroom Adventureは、学びを前のめりにする体験設計を通じて、社会課題を自分ごととして捉え、実践的に学べる教育づくりに取り組んでまいります。
株式会社Classroom Adventureについて

株式会社Classroom Adventureは慶應義塾大学の現役学生が立ち上げたEdtechスタートアップ。誤情報・偽情報をテーマにした情報リテラシープログラム「レイのブログ」は世界10カ国で50,000人以上が体験。闇バイトの危険を疑似体験する「レイの失踪」は東京都・兵庫県・鳥取県などの自治体と連携し全国の教育機関に導入。2024年からファクトチェック世界大会「Youth Verication Challenge」も米Google社より引き継ぎ主催。ゲーミフィケーションを活用した「楽しすぎる」学びを作ります 。2024年には朝日新聞社大学SDGs Action! Awards グランプリ、東京都主催国内最大級のスタートアップコンテストTokyo Startup Gateway 2024最優秀賞を受賞。2025年よりUNESCO Media & Information Literacy Alliance。

