独自の材質構成によりプラスチック使用量ゼロを実現98%以上の遮光率とメタリックな質感で、開封前のサーチ防止と意匠性を両立
TOPPANホールディングス株式会社のプレスリリース
TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:野口 晴彦、以下 TOPPAN)は、国内で初めて(※1)、トレーディングカード向けに遮光性のある紙製ピロー包材(以下 本製品)を開発。2026年6月から国内外のトレーディングカードメーカーを対象にサンプル出荷を開始します。
本製品は、独自の材質構成により従来のプラスチック包材を紙へ置き換えることで、包材のプラスチック使用量ゼロを実現しました。また、98%以上の高い遮光率により紙製パッケージ特有の課題であった中身の透けを解消し、開封前のレアカードのサーチ行為を抑止するとともに、メタリックな質感で意匠性を維持します。さらに、製袋時のシワを抑制する専用設備を開発することで、高品質な仕上がりを実現します。
2026年秋より安定した量産を開始し、グローバルに加速する環境負荷低減の取り組みに貢献します。
■ 開発の背景
近年、国内のトレーディングカード市場は急速な拡大を続けており、2024年度の市場規模は2019年度比で約3倍の3,000億円を突破しました(※2)。アパレルブランドや飲食チェーンなどさまざまな業種や企業とのコラボレーションも増加しており、世代や国境を越えた文化として定着しています。
一方で、世界的な環境意識の高まりを受け、欧州を中心とした包装資材への規制強化や、CO₂をはじめとした温室効果ガスの排出抑制への要求、脱プラスチックへの要求が活発化しています。これに伴い、グローバルに展開するトレーディングカードメーカー各社からも環境配慮設計が強く求められています。
しかし、トレーディングカードのパッケージに紙素材を採用するにあたっては、中身を確実に保護し、開封前にレアカードを判別されるサーチ行為を防ぐ高度な遮光性能の実現や、シワを抑えて成形する技術、高品質な生産体制の維持が重要なポイントとなっていました。
そこでTOPPANは、これまで培ってきた紙製パッケージの開発・生産技術を活かし、最適な素材選定と専用の製袋装置の開発を推進。これにより、紙素材の弱点である中身の透けを防止するとともに、シワを低減し、高品質な紙製ピロー包材の安定供給体制を構築しました。
■ 本製品の特長
・プラスチック使用量ゼロを実現
一般的なプラスチック包材は、強度を保つ部材や接着用のシーラント層にプラスチック素材を組み合わせた材質構成になっています。本製品は、ヒートシール性を有するコート層と紙素材のみで構成する独自の材質構成により、プラスチック使用量ゼロを実現しました。
また、国内において紙重量比51%以上のため、パッケージに「紙マーク」を付与でき、企業の資源循環への取り組みを可視化して訴求することができます。
・高い遮光性とメタリックな質感で、開封前のサーチ行為を防止
紙素材にアルミ蒸着を施すことで、98%以上の高い遮光率を実現しました。紙素材の弱点である中身の透けを遮断し、開封前に中身を判別できないようにすることで、レアカードのサーチ行為を防ぎます。
また、アルミ蒸着層の上に直接印刷を施す構造により、メタリックな質感を表現し、従来のプラスチック包材と同等の高いデザイン再現や鮮やかな発色を可能にしました。
・紙製ながらシワを極限まで抑えた高品質な仕上がりを実現
独自開発の専用製袋機では、紙製ピロー包材のシワを抑制し、かつ高速な折り込みを実現するために、折り込み部の治具の開発や送りだしローラーの改良を行いました。本製袋機の導入により、紙製素材の弱点であるシワの発生を低減、高品質なパッケージの安定供給体制を構築しました。2026年秋より専用ラインでの量産を開始します。
■ 今後の目標
TOPPANは、本製品について、2026年秋の量産開始時点で年間3,000万パックの供給体制を構築し、2030年までに関連受注含め10億円の売上を目指します。
また、本製品の提供を通じ、国内外のトレーディングカードメーカーおよび関連企業の環境配慮やグローバル化の支援に貢献していきます。
※1 TOPPAN調べ。国内のトレーディングカード市場において。
※2 一般社団法人 日本玩具協会HPを参照
・「2019年度国内玩具市場規模」 https://www.toys.or.jp/pdf/2020/2019_data_zenpan.pdf
・「2024年度国内玩具市場規模」 https://www.toys.or.jp/pdf/2025/2024_data_zenpan.pdf
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以 上