中国市場からGame Server Servicesを利用できるソリューションの提供を開始

Game Server Services株式会社のプレスリリース

Game Server Services株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:丹羽 一智、以下「Game Server Services」)、クラウドサービス「Alibaba Cloud」を日本国内で展開するSBクラウド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 兼 CEO:内山 敏、以下「SBクラウド」)、株式会社ビヨンド(本社:大阪府大阪市、代表取締役:原岡 昌寛、以下「ビヨンド」)およびの3社は業務提携し、2020年9月9日から中国市場向けゲーム配信に特化したクラウドサービスを提供開始しました。

■中国市場向けゲーム配信における課題

近年中国では、スマートフォンをはじめとしたオンラインゲームの市場が拡大傾向にあり、日本のゲーム業界においても中国は魅力的な市場となっています。

しかし、中国のユーザーが日本のゲームサービスにアクセスする場合、日中間のネットワークが不安定なこともあり、ゲームの表示などに遅延が発生し、満足にプレイすることができないという課題があります。また、中国国内にサーバーを設置してゲームを配信する場合、現地法人を設立した上で、「ICPライセンス※1」やゲームタイトルの「版号※2」などの認証を取得する必要があり、日本企業の参入には大きなハードルがあるのが現状です。

そこでGame Server Services、SBクラウドおよびビヨンドの3社は、こうした課題を解決するため、中国向けゲーム配信に特化したソリューションの提供を開始しました。

※1 ICPライセンスとは、中国国内のサーバーからコンテンツを配信するウェブサイトに義務づけられている登録制度のこと。ICPライセンスの登録申請は中国企業にのみ許可されており、外資企業がウェブサイトを公開する場合には、中国現地法人もしくは中国事業所を設立した上で申請を行う必要がある。

※2 版号とは、国家新聞出版広電総局が発行する中国国内でゲームを公開する際に必要な認可番号のこと。ICPライセンス同様に認可申請は中国企業のみに限られている。

■サービスの概要

本サービスは、Game Server Servicesのゲームサーバー基盤「Game Server Services(GS2)」に加えて、Alibaba Cloudの国際専用線サービス「Global Accelerator」を活用することで、中国向けのゲーム配信を低遅延で行える他、サーバーの運用・管理が不要で簡単にゲームを開発できる環境を提供するものです。

「GS2」は、ゲーム開発に特化したBackend as a Service(BaaS)です。ユーザーのアカウント管理や課金通貨管理、イベントスケジュール管理など、ゲーム開発でよく使用される機能をAPIとして提供します。サーバーの運用・管理はGS2が責任をもって運用するため、ゲーム開発者は「GS2」を利用することで、サーバーの運用・管理に詳しくなくても簡単にゲームを開発でき、本来の目的である「ゲームを面白くすること」に注力できます。

「Global Accelerator」は、世界各地にリージョン(データセンター)を保有しているAlibaba Cloudのグローバルバックボーンを利用した通信によって、海外のユーザーからのアプリケーションへのアクセスを高速・安定化するサービスです。「Global Accelerator」の活用により、Alibaba Cloudの香港リージョン内にエンドポイントノードを設置し、東京リージョンのエンドポイントノードと専用線で接続するため、サーバーを日本国内に設置したままで、安定した日中間の通信を実現します。また、中国国内にサーバーを設置しないため、「ICPライセンス」などの認証を取得する必要はありません。

本サービスの詳細はこちら(https://go.sbcloud.co.jp/contact/sales)よりお問い合わせください。
 

■本サービスにおける各社の役割

・Game Server Services
「Game Server Services(GS2)」の提供

・SBクラウド
Alibaba Cloud「Global Accelerator」の提供

・ビヨンド
「Global Accelerator」および「Game Server Services」の導入支援
クラウド/サーバー環境の構築、運用保守、監視業務

■Game Server Servicesについて

Game Server Services株式会社は“Good-bye Dedicated Servers”を掲げ、ゲームを開発するごとに繰り返し開発されているゲームサーバーを、汎用ゲームサーバーに置き換えることで開発の効率化を実現するためのクラウドサービス「Game Server Services」を提供しています。

これまで初期開発費用として発生していたサーバー開発費を排し、開発費の削減を実現するだけでなく、運用開始後も費用として発生していた運用監視費用も排する、アクセス数ベースの従量課金でサービスを提供しています。

アクセス数ベースの従量課金になることで、開発者はスケーラビリティーやキャパシティーについて気にすることなくゲームを運用できるようになります。
https://gs2.io/

■SBクラウドについて

SBクラウド株式会社は、ソフトバンク株式会社とアリババグループが2016年1月に設立した合弁会社で、2016年12月から「Alibaba Cloud」の日本向けサービスのローカライズや日本語サポートを行っている他、AI(人工知能)、ビッグデータ、IoT技術などを活用したシステム構築サービスを提供しています。

【Alibaba Cloudについて】

「Alibaba Cloud」は、アリババグループのクラウドコンピューティング部門であるアリババクラウドが提供するクラウドサービスです。アリババクラウドは、世界3位のIaaSプロバイダーかつ、アジア太平洋地域で最大のシェアを誇るIaaSプロバイダーとして※2、世界21の地域に63のアベイラビリティゾーンを展開し、世界で数百万を超えるお客さまに安定したサービスを提供しています。またアリババクラウドは事業を展開する国と地域で適用される法律や規制を順守しており、現在世界で70以上のセキュリティーとコンプライアンスの認定を受けています。

※2 出典:Gartner Market Share: IT Services, Worldwide 2019

https://www.sbcloud.co.jp/

■ビヨンドについて

株式会社ビヨンドは、2007年4月に設立された、クラウド/サーバーの設計構築・運用保守、Webシステム開発、Webサービスを手がける会社です。

【クラウド/サーバー事業】

クラウド/サーバーの設計、構築、セキュリティー提案、負荷テスト、サーバー移行、運用保守・監視を24時間365日どの時間帯もエンジニアが対応しています。お客さまのクラウド/サーバーに関して最高のパフォーマンスをご提供します。

【システム開発事業】

ソーシャルゲーム・ECサイト・広告サービスなどのWebシステム開発、サーバーサイドのAPI開発を行っています。

【Webサービス事業】

自社サービスである予約システム「 EDISONE(エジソン)」Webサイト監視サービス「Appmill(アプミル)」など、様々なクラウドサービスの企画・開発・運営を行っています。

https://beyondjapan.com/

●記載されている会社名および商品・サービス名は各社の登録商標または商標です。

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