株式会社ゲームエイジ総研のプレスリリース
今回は2020年に『鬼滅の刃』とコラボレーションを実施した『モンスターストライク』、『白猫プロジェクト』、『パズル&ドラゴンズ』、『グランブルーファンタジー』の4タイトルについて、マーケティングデータサービスiGageを使ってコラボレーション実施の効果を見ていきたいと思います。
2020年のエンタメ業界を席巻した『鬼滅の刃』。コミックの売上や映画の興行成績も好調で、複数のアプリゲームとのコラボも実施されました。アプリゲームとのコラボでは『鬼滅の刃』のキャラクターがゲーム内に登場したり、コラボステージなどがプレイできるようになっていました。
そこで今回は2020年に『鬼滅の刃』とコラボレーションを実施した『モンスターストライク』、『白猫プロジェクト』、『パズル&ドラゴンズ』、『グランブルーファンタジー』の4タイトルについて、マーケティングデータサービスiGageを使ってコラボレーション実施の効果を見ていきたいと思います。
iGageの詳細はこちら:https://www.gameage.jp/igage/
■『モンスターストライク』は『鬼滅の刃』コラボで若年ユーザーや女性ユーザーが増加
まず2020年2月14日から3月2日にかけて『鬼滅の刃』とのコラボが実施された『モンスターストライク』について見ていきます。コラボ実施前の1ヶ月間の平均アクティブユーザー数は269.4万人/日に対して、コラボ期間中の平均アクティブユーザー数は324.38万人/日になっており、およそ70万人/日以上のアクティブユーザーの増加が見られました。【グラフ①】
アクティブユーザーの性年代別の構成を比較すると、コラボ期間中は女性比率の拡大が目立ちます。女性10代から30代で約4ポイント拡大しており、また、男性では10代でもコラボ期間中のアクティブユーザーが拡大しています。【グラフ②】
このコラボでは、若年層や女性のアクティブユーザー数を獲得することに効果があったことがわかります。
■『白猫プロジェクト』はコラボ期間中のアクティブユーザーがコラボ前の168%
次に2020年の4月28日から5月29日にかけてコラボが実施された『白猫プロジェクト』について見てみます。
コラボ実施前の1ヶ月の平均アクティブユーザー数は30.21万人/日、そしてコラボ期間中の平均アクティブユーザー数は51.00万人/日でした。コラボ前1ヵ月と比べ168%と、大きく増加していることがわかります。【グラフ③】
アクティブユーザーの性年代別の構成を比較すると、最も拡大しているのが女性20代でコラボ前は7.7%が、9.2%でした。女性30代も4.6%から6.1%に拡大しており、『モンスターストライク』と同様に女性の増加が見られました。相対的に男性10代が24.5%から22.7%、男性20代が21.8%から20.6%に縮小しています。【グラフ④】
■『パズル&ドラゴン』『グランブルーファンタジー』もコラボにより若年ユーザーと女性ユーザーを獲得
次いで劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』が公開された後にコラボした2タイトルを見てみます。
2020年10月27日から11月10日にかけてコラボが実施された『パズル&ドラゴンズ』では、コラボ実施前の1ヶ月間の平均アクティブユーザー数は155.27万人/日、コラボ期間中の平均アクティブ人数は213.8万人/日とこちらも大きく増加していることがわかります。【グラフ⑤】
アクティブユーザーの性年代の構成を比較すると、最も拡大したのは女性10代でコラボ前の2.7%が、4.1%に。女性20代でも3.5%から4.9%になっています。また、男性10代も29.3%から30.6%に拡大しています。【グラフ⑥】
また、2020年12月8日から12月20日にかけてコラボが実施された『グランブルーファンタジー』では、コラボ実施前の1ヶ月間の平均アクティブユーザー数は24.87万人/日、コラボ期間中のアクティブユーザー数は48.37万人/日と、約2倍近くのアクティブユーザー数の増加が見られました。【グラフ⑦】
アクティブユーザー数の性年代別の構成を比較すると、最も拡大したのは女性20代でコラボ前の16.4%が、20.9%に。続いて女性10代も3.9%から5.5%に、女性30代も5.9%から7.1%にそれぞれ拡大しています。『パズル&ドラゴンズ』と同様の傾向として、男性10代も8.7%から9.6%へ拡大しています。【グラフ⑧】
2020年に『鬼滅の刃』とコラボした4タイトルを見てみましたが、『鬼滅の刃』とのコラボレーションはアクティブユーザー数を増やすための大きなカンフル剤になったことがわかります。特に『鬼滅の刃』のファン層である若年ユーザーや女性ユーザー数がいずれのタイトルでも増えており、普段はプレイしていないユーザーを新たに取り込むことに成功したという結果が、改めて浮き彫りになりました。